VOX AC30HWRH HEAD + V212HWRX CABINET SET 【入荷待ち】
VOX AC30HWRH HEAD + V212HWRX CABINET SET 【入荷待ち】
1960年代の実機を分析、研究。その成果を集⼤成したAC-HWRシリーズより待望の機種が登場。現代の多様なシーンに対応するヘッドアンプAC30HWRH(30W)、ヴィンテージ由来の仕様にアルニコスピーカを搭載したスピーカキャビネットV212HWRXを発売。
AC-HWRシリーズヴィンテージの楽器が⾼価で取引されているのは、その希少性はもちろんですが、ヴィンテージ特有のサウンドも⼤きな要因になります。60年代からほとんど同じ回路で作り続けられているACシリーズですが、ヴィンテージの実機は筆⾆し難く芳醇で⾳楽的であると⾔われます。今回はそのサウンドの秘密を紐解き、現代に⼊⼿できるようにしたいとVOXは考えました。
電源回路、出⼒トランス、キャビネットの板厚に⾄るまで徹底したリサーチに基づくヴィンテージ‧サウンドの再現をお届けするAC-HWRシリーズに待望のバリエーションが登場します。AC30HWRHは4本のEL84出⼒管による30 Wのヘッドアンプ。近年さらに⼀般的になりつつある、ラインレベル変換器によるレコーディングや様々なスピーカ‧キャビネットとの組み合わせを実現します。コンボアンプよりも遥かに軽量であることも実戦では魅⼒となります。
V212HWRXは今回のHWRシリーズに共通する、ヴィンテージを計測した板厚による設計と、Xが⽰す通りCelestion製Alnico blueスピーカの組み合わせになります。AC30HWRHに最適であることは⾔うまでもありませんが、本物の鳴りをお⼿持ちのACシリーズで鳴らすことも可能になります。
※送料はご注文後 お届け先地域に合わせて別途ご請求させて頂きます。(カード決済、銀行振込、PayPayでのご決済が可能です。)
ヘッド(160サイズ)、キャビネット(200サイズ)の合計金額となり、佐川急便での発送となります。送料の目安は北海道¥8,008(税込)、東北¥6,743(税込)、関東¥5,313(税込)、信越/北陸/東海¥6,248(税込)、関西¥6,358(税込)、中国¥6,853、四国¥6,963(税込)、北九州/南九州¥7,513(税込)、沖縄¥13,068(税込)となります。都内、渋谷近郊でありましたらスタッフが車にて配送することも可能です。この場合は基本 無料配送となり送料は頂きません。
*AC30HWRH 販売価格:¥231,000(税込) 製品仕様
出力:30W RMS @ 8/16Ω
真空管:ECC83 / 12AX7(x4)、ECC81/12AT7(x1)、EL84(x4)、GZ34(整流管)
インプット端子:
NORMALチャンネルHigh、Low
TOP BOOSTチャンネルHigh、Low
Foot Switch、RETURN
アウトプット端子:Speaker Output、SEND
外形寸法:705 (W) x 263 (D) x 302 (H)mm
質量:19.7kg
付属品:電源ケーブル、スピーカーケーブル、VFS1フットスイッチ
※製品の外観及び仕様は予告なく変更することがあります。
※製品の色調は実際の色と多少異なることがあります。
*V212HWRX CABINET 販売価格:¥176,000(税込) 製品仕様
スピーカー:Celestion Alnico Blue(12インチx2、8Ω)
外形寸法:695(W) x 263 (D) x 567 (H)mm
質量:18.5kg
※製品の外観及び仕様は予告なく変更することがあります。
※製品の色調は実際の色と多少異なることがあります。
〜新しいハンドワイヤードシリーズに関して〜
VOXの新しいハンドワイヤードシリーズに30WモデルのVOX AC30HWRが加わりました。
AC4HWR1とAC10HWR1ではTOP BOOSTチャンネルのみを備えておりましたが、AC15HWR1XとAC30HWR1Xには待望のNORMALチャンネルが用意されています。このNORMALチャンネルにはクランチサウンドや外部トレブルブースター、ファズなどを併用した往年のブリティッシュサウンドには最適なチューニングが施されています。
AC15では2本、AC30では4本のClass A EL84パワーチューブ+歴史あるGZ34真空管整流回路を採用。さらに12AT7を採用した「チューブリヴァーブ」を備えています。
新しいハンドワイヤードシリーズ共通で刷新された「ネオクラシックな」パワートランス、そしてエフェクトループも追加され、単なる「ヴィンテージの復刻」にとどまりません。
1960年代のアンプに隠された「マジック」とはなんなのか?
ヴィンテージアンプが高価で取引されているのは、その希少性はもちろんですが、その時代のアンプ特有のサウンドが非常に魅力的であり音楽的だからであります。1960年代から「ほぼ同じ回路」で作り続けられているVOX AC30ですが、60年代のアンプは筆舌し難く「芳醇」で「音楽的だ」と言われています。今回「本家VOX」は「ヴィンテージサウンド」に向き合いその秘密を紐解くと共に、状態の良いヴィンテージを血眼になって探す事なく、容易に入手できるようにしたい、と考えました。
1. ヴィンテージアンプの「特性」を再現
1.1 新しく特殊な電源トランス/電源回路
例えば回路やパーツの配置、数値は同じであっても、これまでの「現行品」と「ヴィンテージ・アンプ」の電源の動的/動作特性は大きく異なっていました。
当然のように、最新の電源回路はクオリティーが高く、安定して動作します。これが「良質な電源トランス」とされるからです。電圧変動が発生しない(少ない)ように設計されています。これによって安定した品質とサウンドが生まれますが、ヴィンテージ・アンプ特有のプリっとしたアタックの「コンプ感」、ドライブの余韻を生む「サグ感」は失われていました。
また、ただ単にヴィンテージトランスの特性を真似すると、特に大音量時に「ゴーストノート」というギターの実音とは無関係な音程感のある異音が出力されることがあります。サウンドを優先させるか?ゴーストノート対策を優先するか?という中で、かつての「AC30C2」では電源の平滑回路を切り替えるスイッチを搭載して対応していました。
そこで今回のハンドワイヤードシリーズではヴィンテージのAC30の電源回路を改めて測定/見直しています。新設計された電源回路では1960年代の電源トランスをコピーするのではなく、その特性に迫った電源トランスと回路を採用し、サウンドとレスポンスを犠牲にすることなくゴーストノートの対策も施されています。非常に有機的で音楽的なハーニックドライブ、レスポンシティヴで心地よいクリーンサウンドの両方が得られる事に感動して下さい。
1.2 出力トランス
出力トランスも仕様上では「全く同じスペック」であったとしても「全く異なる音」になってしまう事が常です。しかし、出力トランスで発生する「マジック」は間違いなく、ヴィンテージ・アンプの心地よい倍音成分を生み出す要因の一つです。これはトランス部分での飽和(サチュレーション)が生み出すものです。しかしながら、トランス=変圧器のスペックからサチュレーションを測定する事は困難であるため、何度も試作を繰り返すしかありませんでした。ついにヴィンテージ・サウンドを生み出すスペックを導き出す事に成功し、そのスペックに準じてオーダーしたカスタムトランスを採用しています。
1.3 アナログ/アナログ/アナログ
今回のハンドワイヤードシリーズでは、キャビネットに使用する板材の厚さも見直しました。1960年代のACシリーズ・キャビネットには現行品よりも薄い板材を使っていました。これは当時、悪名が高く「壊れやすい/ツアーには不向きだ」と言われていたものです。しかしながら、その材の厚さから生まれる豊かなミッドレンジと広がりのあるサウンドがありました。
今回のキャビネットはすべてのモデルでヴィンテージ・アンプと同じ板の厚さとし、よりヴィンテージの様な軽やかな鳴りを実現しています。
2.ノン・オリジナル・スペック
60年代当時の仕様をそのまま受け継いだアンプは素晴らしいものです。しかし今回はシンプルを維持しながら実戦で使いやすい機能を併せ持たせ、現代的なミュージシャン/ギタリストにも使いやすい機能を搭載しています。
2.1 こだわりのスプリングリバーブ
ヴィンテージアンプのサウンドの魅力は、やはり「浸れるサウンド」であるという事です。さらに何か「浸れるポイントを作れないか?」という事で採用されたのがスプリングリバーブです。
あえてショートボックスを採用する事でVOXアンプと相性の良いスプリングリバーブユニットに仕上がっています。さらにAC4とAC10のリバーブ回路はFETドライブを採用し、AC15/AC30では真空管ドライブを採用しています。方式は違えどサウンドへのこだわりと質感を生み出すために、リバーブドライバートランスに関しては全てのモデルで共通のトランスを採用しています。このトランスで生まれる微妙な歪みがリヴァーブサウンドをより素晴らしいものにしてくれます。
*リヴァーブは同梱のフットスイッチにてON/OFF可能です
2.2 FXループ
ACシリーズが誕生した60年代に比べて、現代では自分のサウンドを作るために多くのエフェクトを組み合わせることが当たり前になりました。そんな時に問題になるのが「歪んだアンプと空間/モジュレーション系エフェクト」との組み合わせです。特にフルアップのACアンプならではのスムーズなドライブサウンドを活かしながらエフェクトを駆使するとなると…必須なのは高品質なエフェクトループでした。もちろん、チームはただエフェクトループを装備しただけではありません。トゥルーバイパス可能/FETバッファード・ループなのはもちろん、+4dB/-1odB切り替えスイッチも採用しています。
