Eastman Fullertone SC’52-MB | Moss Black
Eastman Fullertone SC'52-MB | Moss Black
Eastman ソリッドボディーシリーズ“Fullertone” SC‘52が日本初入荷しました。ローステッド・ブラックリンバを使用したオリジナルのワイドシェイプボディ、独自のロングテノン・ネックジョイント方式、美しく切り出されたローステッド・メイプルネック、3kgを切る軽量さと見事なウェイトバランス、ハードウェアの真鍮パーツ…これだけでオープンで軽やか、豊かなレゾナンスを持つギターだということが明らかでしょう。鳴らした瞬間から心地よく響き渡る明瞭で軽やかな弦振動に驚かされること間違いなしの1本。
Eastmanエレクトリックシリーズ
クラシカルな弦楽器づくりで育まれた確かな経験と職人技を基盤に誕生しました。バイオリンメーカーとして長年培ってきた木材選定、目利き、繊細なハンドクラフト技術は、現代のプレイヤーが求める外観美、演奏性と美しいサウンドに結実しています。さらにシリーズ全体を監修するのは、ヘッドデザイナーのオットー・ダンブロシオ。ギター製作において国際的に高い評価を得てきた彼の美学と設計思想が、Eastmanのクラフトマンシップと融合し、独自のエレクトリックギターラインを形成しています。
Selected Wood 厳選された上質トーンウッド
世界各地から厳選された上質な木材を、温度・湿度管理が徹底された工房で長期間自然乾燥。Eastmanが持つクラシカルな弦楽器づくりの経験を活かし、一つひとつの木材の鳴りや個性を見極めて選別しています。
今回こちらのモデルは合計6本入荷しましたが全ての個体の重量が2.9kg台であり、重量バランスまでこだわりを感じます。ボディ材にはローステッド・ブラックリンバ=コリーナを採用しておりますが、ワイドシェイプのボディと相まってかなりオープンな鳴りを実現しております。またローステッド・メイプルネックも美しい切り出しがされています。モデル名からも推測できる通りオリジナル52年製ブラックガードを意識しており、ネックシェイプは厚みのしっかりとしたグリップ/シェイプです。
革新的なTwo-bolt long-tenon neck design
2025年のNAMM SHOWで発表されたニューモデルであるFullertone。オットー・ダンブロシオが設計した革新的なTwo-bolt long-tenon neck designは、ネックとボディの接触面積を約3倍に拡大し、響きの伝達を最大限に引き出します。複雑なボディ形状を支える2本のボルトは、調和した安定性を保ちながら、まるで羽のように軽快でエアリーなサウンドを生み出します。
この独自の革新的なネックジョイント方式については下記の画像をご覧ください。フロントピックアップの真下まで伸びたフラットなジョイント面とネックシェイプがすっぽりハマるように整形されたネックポケットが特徴的です。ジョイントプレートの素材には真鍮を採用しており(埋め込み式)、豊かなレスポンスと鳴り感が約束されていることがわかると思います。

Truetone Finish 余計な塗装の厚みを省き、音をより純粋に
2019年にBourgeois Guitarsと共同開発した新しい塗装技術「Truetone Finish」。音響的な響きの向上を目的に、極限まで薄く仕上げられたこの塗装は、軽量でありながらも高い保護性能を発揮します。Truetone Satin、Vintage GlossやAntique Varnishなど、仕上げの種類によってそれぞれのモデルの個性を最大限に引き出します。トーン、重量、手触りすべてにおいて、木材の存在感を際立たせる仕上げです。本モデルのTruetone Satinは大変手触りのも良く、鳴り感もナチュラル。そしてその美しいルックスにも貢献しております。
Pickups & Hardware 鳴りを支える名脇役たち
ギターの本質的な鳴りを最大限に引き出すため、各モデルの特性に合わせたピックアップを採用。トーンバランスの取れたサウンドが特徴です。本モデルのピックアップはToneriderとの緻密なコラボレーションにより新設計。「Soapbar Humbucker」と「Staggered Noiseless Single-Coil」という2種類を開発し、現代的な明瞭さと、ヴィンテージらしい温かみを兼備したピュアなトーンを実現しつつノイズ耐性を付与しました。外観にも徹底してこだわり、ゴールドホイルカバーやアノダイズドアルミニウム・ピックガードなど、洗練されたデザインとオリジナルパーツが、あらゆるステージで存在感を放ちます。
また高品位な CTSポット と Orange Dropコンデンサー により、トーンコントロールは滑らかかつ自在。ブラスサドルブリッジ &カスタムデザインチューナーは確かなイントネーションと安定性、理想的なテンションを保ちつつ、プレイヤーの創造性を支えます。
Wカッタウェイ/トレモロ仕様のFullertone DC ‘62も、12月頃入荷予定となります。
SPECIFICATION
Weight: 2.98kg
Body: Roasted Black Limba
Body Dimensions: 13 3/4” 1 3/4” (349mm × 44.4mm)
Finish: Truetone Satin / Color: Desert Sand
Neck: Roasted Maple
Nut: 1.68” (42.7mm) / Scale Length: 25.5” (647mm)
Fingerboard: Roasted Maple
Pickguard: Silver Anodized Aluminum
Bridge: Compensated Brass Saddles T-Style bridge
Tuners: 6 In-line Staggered
Neck Pickup: Tonerider Soapbar Humbucker with Gold Foil Cover
Bridge Pickup: Tonerider TQ1B-BK, Staggered Noiseless Single-Coil
Control: Master Volume , Front Tone , Rear Tone
Potentiometers: CTS 250K Audio Taper
Case: Fllertone Padded Gigbag
韓国のギタリストJAYHUN氏が動画で取り上げていたので参照してみてください。
〜Eastman Guitarsとは〜
“Eastman Guitars”ブランドを手掛けるEastman Strings Co., Ltd.は、1992年にアメリカで創業された総合楽器メーカーのひとつです。当初はバイオリン製作からスタートし、その高い品質と職人技で急成長を遂げました。その後、ギター、マンドリン、ウクレレなど弦楽器製作へと事業を拡大。クラシックな製法を重んじながらも、現代の演奏スタイルや音楽文化にマッチする製品を世に送り出しています。長年にわたり培ってきた伝統的な木工技術は、世界中のプレイヤーから高い評価を得ており、美しさとサウンドのバランスを備えた楽器を数多く輩出。コストパフォーマンスにも優れています。
2002年にアーチトップギター、フラットマンドリンの製作を開始し、バイオリン製作で磨かれた“削り出し”による緻密な形状技術を応用することで、他にはない深みと立体感のあるサウンドを実現。これらがプロアーティストからの高い支持につながっています。さらに、伝説的ジャズギタリストのJohn Pisano氏の名を冠したシグネチャーモデルの開発にも成功しています。2008年にシンラインを本格的に立ち上げ、2017年には待望のソリッドボディを発表。多様なジャンルのプレイヤーに寄り添った楽器づくりを行っています。
「すべてのプレイヤーに、最高の楽器を提供すること」それこそがEastman Strings Co., Ltd.が創業以来掲げる最大の理念です。
〜オットー・ダンブロシオ Otto D’Ambrosio〜
オットー・ダンブロシオはMaster luthier and Head of designを担当。2014年からEastmanに参画し、アーチトップやシンラインを中心に設計を手がけてきたビルダー。卓越した木工技術と革新的な設計センスで、オリジナルモデル「Romeo」「Juliet」の開発に成功。2024年には自身の名前を冠した「D’Ambrosio Series」を発表し、Eastmanの革新性を象徴する存在として活躍を続けている。
