厳選されたアッシュ材ボディに、Seymour Duncan製ハムバッカー1基とヴォリューム／トーンコントロールのみのシンプルな構成。その潔さゆえに、プレイヤーの個性や表現力を最大限にアウトプットできる――それがNPB HB Passiveです。2025年 新たにローズ指板を採用したモデルが登場。

本モデルは、Crews Maniac Soundのレギュラーラインナップ「NPB」シリーズをベースに、ハムバッカー1基を搭載した新仕様。通常のNPBではアルダー材が採用されますが、本機では軽量かつ選定されたアッシュ材をボディに使用。立ち上がりの速さ、レスポンスの良さ、前に出てくる音像といったアッシュ材の特性が近年再注目されており、同時にその希少性も高まっています。

新たにローズ指板を採用したモデルが登場。
ローズ指板がもたらす柔らかく自然なアタック感、やや角の取れた高域の伸びが、アッシュボディの明るく前に出るキャラクターを適度に落ち着かせ、全体として粘りとまとまりのあるサウンドに仕上がっています。ローの重心もやや下がり、中低域に厚みを感じる落ち着いたトーンバランスが特徴です。サテンフィニッシュのメイプルネックはオープンな鳴りとスピード感があり、ローズ指板の粘りと絶妙に共鳴。立体的でビッグな音像を形成します。ヴォリュームを少し絞った場面でも、曇ることなく芯の通ったローエンドがしっかりと残り、アンサンブルの中で確かな存在感を発揮。

搭載されているSeymour Duncan SMB-4Dは、StingRayスタイルのハムバッカーとして設計された高出力セラミック・ピックアップ。ディープかつクリアなボトム、ファットなミッドレンジ、そしてブライトなトレブルエンドを兼ね備えています。本機ではこのSMB-4Dをパラレル配線で搭載。その結果、ローとミッドは引き締まり、分離感に優れたバランスに仕上がっています。タイトでスピーディなレスポンスは、指弾き・スラップ・ピック奏法すべてにおいて高い追従性を発揮し、埋もれないアタックと立ち上がりの良さを実現。パラレルならではのパーカッシヴなアタックと余韻、太さのある芯は、シリーズ接続では得られないユニークな魅力です。

前回よりのアップデートとして、ピックアップの位置をわずかにネック寄りに移動することで、ネック側の振動やエネルギー感がより音に反映される設計へとブラッシュアップされています。ヴォリューム／トーンへの反応も非常に素直で、1ピックアップ構成とは思えないほど多彩な音作りが可能。現場においても音作りの自由度が高く、機材を選ばず幅広いジャンルに対応します。

また、ネックシェイプやナット幅をカスタムしている点も、NPBの大きな特徴のひとつです。一般的なPベースが44mmのナット幅を持つのに対し、本機では42mmのナット幅を採用。一方で、ネック厚はしっかりと確保されており、Pベースらしい力強い鳴りはそのままに、演奏性（プレイアビリティ）を大きく向上させています。

ハードウェアにはGotoh GB-30ペグ、ブリッジにはOMEGA Bass Bridgeを搭載。OMEGAブリッジの質量感が加わることで、サスティンや芯の太さもさらに際立ちます。

持ち運びと保管に最適なSKB製ハードシェルケースが付属します。

SPECIFICATION
Weight：3.60kg
Body：Selected ash 2P
Neck：Selected maple
Fingerboard：Selected Rosewood(310R/21F)
Scale：864mm
Nut Width：42mm
Finish：Satin matte natural finish
Pickups：SeymourDuncan SMB-4D
Mashinehead：Gotoh GB-30
Bridge：OMEGA bass bridge
Controls：Volume , Tone
w/SKB FB-4 Hard Shell Case