【ブログ】アンプシミュレーターとプロファイルの違いって?(プロファイラー編)
こんにちは。和田です。
前回のアンシミュ編から今回はプロファイラーについて進めていきます。
前回のブログをまだご覧になっていない方はぜひ下記リンクからご覧ください。
【ブログ】アンプシミュレーターとプロファイルの違いって?(アンプシミュレーター編)
※クリックで別ページにてご覧いただけます。
アンプシミュレーターがモデルとなるアンプの動きを隅々までチェックしそのサウンドを再現したものに対して、プロファイラーとはどんなものなの?という部分にふれていきます。
そこで前回のブログでも触れた結論の部分
目の前で鳴っているアンプそのものが欲しいか、そうでないか。
の目の前で鳴っているアンプそのものとなります。
プロファイラーとは分析するといった意味があるようにKemperは目の前にあるアンプの今出ている音をそのままコピーするものです。
その空間を切り取るというのでしょうか。
今出ているアンプの音をそのまま切り取ります。
ここにプロファイラーとアンプシミュレーターの大きな違いがあります。
Kemperのフロントパネルにはイコライザーやゲインがついていますが、その部分はあくまで補正であって、アンプそのもののつまみの動きは再現していません。
各パラメーターを大幅に変更すると本来の音とは違ったサウンドになってしまう場合があります。
実際にブラウザーに入っているリグや、実際にプロファイルしたサウンドを触っていて、
あれ!?なんか違うぞ…
ってなった方もいると思います。
その場のセッティングの音を切り取っていますので、アンプのつまみの動きまでは読み取っていません。
なので、アンプシミュレーターの様にゲインをこれだけ上げたら、こう変わるといった事までは再現できないのです。
Kemerで音をプロファイルして、もう少しゲインアップしたかった。もう少しローが欲しかったとなった時にその部分をさわって、なんか音が違うぞとなるのはそういう事なんです。
アンプシミュレーターと違い、プロファイラーではアンプの動きそのものを再現しておりせんので…。(そこまで再現されたらもう最強ですね。)
※ギター側でのボリューム操作による音のニュアンス、再現度は高いです。
なので、もうちょっとこうしたかった。ゲインが足りなかったという場合は録り直しましょう。
プロファイリングにはマイキングもかなり重要です。
いい音出していてもマイキングがうまくいってないと、
あれ!? 全然違う音がプロファイルされてる!!
ってことになります。
私も何度かやったことありますが、失敗すると本当にびっくりするぐらい違う音が出てきます。
コツとしてはライブで出すくらいの音量でプロファイリングするといい感じでとれます。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、プロファイル時にはとてつもない音がしますので、防音設備の整ったところで実施するのをお勧めします。
プロファイル時にどんな音がするかはこの動画をご覧ください。
※8分30秒くらいから始まります。
完璧にプロファイル出来るようになる頃にはきっとマイキングの腕にも磨きがかかっていることでしょう。
そうでなかったとしても間違いなく自分の愛用アンプのベストマイクポジションは見つけられます。
愛用アンプの事をもっとよく知れる良い機会にもなりますよ!
ちょっと(かなり!?)大変な部分がありますが、目の前の音を切り取るという事はアンプシミュレーターでは再現できないものです。
実際にバッチリとプロファイリングが出来ると、ホントにいつもの音がします。
自分自身のいつものセッティングのいつもの音が録れるそれがプロファイラーです。
これこそがまさにプロファイラーの醍醐味です。
そんな訳でプロファイラーは
お気に入りのアンプのいつもの音をいつでも、どこでも確実に出したい方
にお勧めです。
いつもの音でプロファイリングをしておけば、メインのアンプが壊れてもすぐに対応が出来る、サブアンプを持ち歩かなくても良くなるという事で、実際にKemperが出始めた頃はプレイヤーさんというよりテックさんやエンジニアさんが購入された印象があります。
真空管アンプを常にベストな状態で長いツアーを持ちまわるのはメンテナンスの事を考えると大変というのがあります。
そんな人からしたらもう夢のようなマシンとなったのがKemperです。
今回も長くなりましたが、これで
アンプシミュレーターとプロファイルの違いって?
解決できたでしょうか?
で、結局どっちを選べば良いの?となった場合
目の前で鳴っているアンプそのものが欲しいか、そうでないか。
その部分を念頭に考えてみれば解決すると思います。
それでも悩んだ場合はご相談ください。
お待ちしております。
和田