【BLOG】K&T “SUPREME” 限定生産ピックアップ
渋谷店 スタッフ村田です。
K&Tから限定商品のお知らせが届きました。今回もなにやら…スゴそうです。
K&T “SUPREME” Limited Edition Pickups
ストラトキャスターピックアップ等で使用されている「ヘヴィーフォームバー・コイル」。K&Tではレギュラー(現行品)に加えて、1955年から1969年ごろまでの各年代仕様を再現する「N.O.S=ニューオールドストック」いわゆるヴィンテージコイルも所有しており、オーダー内容やヴィンテージギターの修繕対応の際にはこれら貴重なコイルを使用してピックアップ製作/リワウンドも行なっています。
ここで言う「N.O.Sコイル」は常に市場にある物ではありません。稀に市場に出回ったものを入手したり、あるいは「その筋のプロ」が手配しない限りは入手が難しいとされています。もちろん、そのヴィンテージコイルが「本物か否か?」というジャッジを行う鑑定力も必要となります。他にも、ピックアップの磁力測定、LCR測定などと組みわせて、求める音が再現できるか?というジャッジを行なっています。
下の写真はK&T高野さんが実際に測定やデータ取りに使用している各種測定器のごく一部です。GAUSS METER, TESLA METER, LCR METERなどが確認できます。
それゆえに、これらN.O.Sコイルを使用したK&Tピックアップは高価でありながら、フーチーズ でオーダーをいただく全体数の1/3ほどを占めています。そんな中、今回もK&Tから特殊なヴィンテージコイルの入荷が案内されました。しかも「今後の入手は不可能です」というハッキリと言い切ったコメント付きでした。
このコイルは皮膜が極厚で、さらに抵抗値が高いという点が特徴だと言います。サウンド的にはブライトネスとミッドレンジを共有し、さらに音にスピード感が加わります。通常のN.O.Sコイルは「当時の古いコイル」という事で貴重なのですが、今回入荷したこちらのコイルは「当時のコイルの中でも入手困難な選定品」という位置付けになる、極上のコイル、との事です。
これまでもK&Tのピックアップに「FATコイル」というオプションが存在しました。
これは通常のコイルの中でも、皮膜が厚いものを選定して製作されます。間違えないで頂きたいのは「線径が太いのではなく、皮膜が厚い」という事です。線径が変わってしまうと、音色自体が変わってしまいます。皮膜が厚いという事は、その分「キャパシタンス容量が少なくなる」ということにつながります。コイルのインダクタンスが下がれば、当然伝達できる情報量が上がる/効率がよくなります。これは高級オーディオのケーブルなどでも同じです。
今回のコイルは元々、アメリカの大手ケーブルブランドに線材を供給していた会社の製品となります。その中でもかなり皮膜の厚いタイプが入手できたということです。出所のしっかりとした由緒正しきオールド/ヴィンテージ・コイル。中でも皮膜の厚い=静電容量の少ない=ミッドレンジはそのままに、スピード感とブライトネスをプラスしたモノ、と言う事になります。
このコイルはスプールでの入手となるので、製作可能ピックアップは各種合計で約20セットのみとなります。以下をご確認ください。詳細に関してのお問い合わせもお待ちしております。
K&T “SUPREME” ピックアップ・セット
税抜定価 152,000円(3シングルコイルの場合)【残少】
商品はピックアップセットの価格となります。
ピックガードやハードウエアは付属いたしませんのでご注意ください。
製作可能ピックアップは以下をご参照ください
3シングルコイル
・1954年タイプ
・1955年タイプ
・1956年タイプ
・1957年タイプ
・1958年タイプ
・1961年タイプ
・1962年タイプ
・1963年タイプ
・1964年タイプ
JMピックアップ
・1961年タイプ
・1962年タイプ
・1963年タイプ
JB/PBピックアップ
・1955年タイプ
・1956年タイプ
・1957年タイプ
・1958年タイプ
・1961年タイプ
・1962年タイプ
・1963年タイプ
> 他にもカスタム製作なども対応可能です。お気軽にお問い合わせください。
なお、こちらのSUPERMEピックアップはハムバッカーやテレキャスタータイプなど、エナメルコイルを使用するピックアップの製作には使用できませんのでご注意ください。