【ブログ】シングルコイル/ファズ/22Wアンプで「ヌケる音」を作る方法
顔面半分 麻痺男(ご心配いただいた皆さま恐縮です)のトーク無し動画です。
今回は「シングルコイルの音作り」でよくご相談される内容を動画にまとめてみました。
相談で多いのが「テキサスブルース系サウンドでヌケる音を得たい」という相談です。
基本的にはクリーンサウンドで、という事になるかと思いますが、おそらく普通のクリーンサウンドではアンサンブル/セッションで音がドラムに負けてしまいます。よくやってしまうのがトレブル/ベースばかり強調してしまい、音が大きいのに音がヌケて来ない、と言った内容です。
そこでお勧めしたいのがMAGNATONEのアンプ、Twilighterです。
フェンダーのデラリバ(割とフーチーズ の動画でよく登場します)と同じ2本の6V6パワー管を採用していますが、圧倒的にパワフルでよくドライブします。このアンプがかなり「シングルコイルピックアップでテキサスサウンド」というお題に答えてくれます。
さらに今回は裏技としてOLYMPIC FUZZにも登場してもらいました。売り切れ中につきサンプル品を使っていますので”HOOCHIE’S”の表記がありませんが、販売しているものと同じ内容です。
ギターは“DARK LAKE PLACID BLUE”が最高のクルーズST60 SLAB
ピックアップはK&T ST64 Super Fat、弦はGHS NICKEL ROCKERSで半音下げ。
動画です
オフマイク気味にしましたが部屋鳴りがないので、アンプのリヴァーブを少しだけ足しています。このアンプは本当にリヴァーブも素晴らしく、まさしく最高のブルースアンプだと思います。また、ギター側のボリューム/トーンの操作に敏感に反応し、多彩な音色を引き出してくれます。
そしてFUZZを組みわせてもフェンダー系より明らかに相性が良いです。
高域が出過ぎず、ミッドが「強烈なまま」歪みます。デヴィッドギルモアがこのタイプのヴィンテージMAGNATONEをレコーディングに愛用していますが、その理由もよくわかります。
途中3:00あたり、ギターのボリュームを絞ってハイポジションを弾いた際に「ブラジリアンローズウッド指板の音」がものすごくよくわかると思います。この音がST60の音であり、このアンプとのマッチングが非常に良いと思いました。
そして良質なファズと組みわせることで、常時FUZZがONでも違和感なく使える点も最高です。他のアンプだとこうはいきません。
多分、もう少し部屋鳴りがある場所で鳴らせばもっとテキサスな感じになると思います。
どうでしょうか。22Wでこの音ならギタリストとして主張しながらバンドアンサンブルに溶け込むのではないでしょうか?
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ちなみにレイヴォーンもそうですが、実際には音の成分でキラキラしているは倍音です。実音は割とミッドレンジが強烈だと思います。氏の場合は自分のバンドで使うのでクリーンアンプを大音量にして得られるサチュレーションにより、音を立体的に仕上げています。これはダンブルでもスーパーリヴァーブでも同じで、小音量ではあの質感になりません。
と思ったら最高の動画があるじゃ無いですか
このハムノイズを聞いてもらうとわかりやすいのですが、このくらいの音量。さらにノイズ成分が音に重要な役割をしていることもわかります。ここまでハムが大きく聴こえるのはカメラのマイクのコンプのせいだと思いますが、それでもかなりのハムノイズをそのまま出しています。
で、この感じを出したい!スーパーリヴァーブ大音量!となると、よほどのブルースマンでない限りほとんどの皆さんが使いこなせないと思います。音がデカすぎるからですね。バンドメンバーから音を下げてくれ、と言われるかもしれません。デラリバでも良いですが、やはり攻めるギタリストであればぜひ、MAGNATONEをチェックしてみてください。
最後に。
今回はブルーズサウンドの天敵「デットな部屋」で録音したので、久しぶりにDeeflexx H!1 “Cora”を使用しました。
これは安くありませんが…意味のある「機材」だと思います。
ぜひチェックしてみてください。
MWrata