【BLOG】フラクタルFM3+アコリバ電源ケーブル
スタッフ村田のアコリバの電源ケーブルご紹介シリーズです。
前回の動画では真空管アンプ(ヴィンテージアンプ)でのサウンドチェックでしたので、今回はデジタルプロセッサーであるフラクタルオーディオFM3にてチェックしてみます。
↓前回の動画
実は今回もケーブルチェックではなく、フラクタルオーディオのサウンドチェック動画の予定でした。コンセプトは『普段クラシックな真空管アンプといくつかのペダルで演奏する人間がFM3でその音を再現しようとするとどうなるのか?』でした。
私の場合、まずアンプの音が重要です。
FM3のプリセットをチェックしていくとSuhr Badger 18のプリセットの音が好みの質感でした。というわけでこちらを選択。
次にレスポンスを決める作業を行います。
例えば私の場合はギター側のボリュームを絞った状態がデフォルトになります。そこで、ギターのボリュームを絞り、パラメーターを調整。プリセットサウンドを変化させます。今回の主な変更点はゲインを下げて、代わりにサチュレーションを増やす事。不要な低域と高域を削る、でした。要するに真空管アンプにマイクを立てた「だけ」の状態を作りたいのです。こうすれば録音した後で、いつもと同じ様にいくつかのリミッター、そしてEQで音色を調整できます。
そして、その「あまりにも生々しいラインサウンド」を滲ませる作業。今回はFUZZ FACEのプリセットをデフォルトのセッティングで配置し、全段のPARA EQでぼんやりした帯域を削除+ハイミッドを少し強調しました。さらに、もともとセットされていたReverbのMIXを10%程度カットしています。
ギターにはPRSのMcCart 594を使用しました。このギター(個体)は特にボディーのエアー感が素晴らしく、まるでセミアコの様な空気感を持っています。その感じがラインで出せるか?という挑戦です。
首尾よく進み、さて録音しようかというタイミングで、ふとアコリバの電源が目に入りました。先日FM3のハイゲインサウンドでこのケーブルをチェックした際に、とても良い感触だった事を思い出し、電源ケーブルを付属のモノからアコリバへ替えてみます。
【商品ページ】ACOUSTIC REVIVE POWER STUDIO 2.0m SS-CP-V3P-20
https://hcsguitar.com/item/cable/ac-cable/acoustic-revive-power-studio-2-0m-ss-cp-v3p-20/
すると、プラグインやパラメーターの設定では到底追い込めない音色が。
やはり全体的にエネルギッシュなサウンドだと感じます。具体的には艶感とミッドレンジの正しい音像、そして演奏への追従力、その向上があります。実際にピッキングが変化しています。こういった演奏者へのフィードバックも、またエネルギーの増加に繋がります。これをオカルトだと言われると、楽器の良し悪しや倍音の響きなども、全てオカルトになってしまいます。
という事で今回の動画です
地味な変化かもしれませんが、この違いを例えばプラグインで再現、となると色々と弊害が生じます。簡単に言えばEQとコンプでも似た様な効果は得られます。しかし、ダイナミクスが失われ、奥行きのない音になります。ガチャガチャした楽曲の中に入れば全然気にならないレベルかもしれません。しかしながら、まず録音中の演者のテンション/ニュアンスに変化が出てくる事を忘れないでください。よりリラックスしながら演奏できると思います。
このAcoustic Revive POWER STUDIO CABLEはKEMPERやLINE6をはじめ、オーディオインターフェース電源にも強くお勧めしたいです。是非店頭でお試しください。効果が実感できなければ買わないというチョイス、当然アリだと思います。実感して購入してください。
そして、このPRS McCarty 594最高です。
https://hcsguitar.com/item/guitar/prs/mccarty-594/prs-mccarty594-standard-solidblk/
村田