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【Repost Blog】Kemperを全力で楽しむ(プロローグ編)

【Repost Blog】Kemperを全力で楽しむ(プロローグ編)

こんにちは。和田です。
前回、2回に分けて進めてきましたはお楽しみ頂けましたでしょうか?まだの方はぜひ読んでみて頂けると幸いです。


さて、アンシミュとプロファイルについて触れてきましたが、アンシミュではFractal Audio Systems FM3で色々と触れてきましたが、Kemperについてはあまり触れていなかったと思いましたので、今回からはKemperに注目してお送りします。
目の前にあるアンプの音をそのまま取り込むプロファイル機能を持ったKemper

その最大の醍醐味は

お気に入りのアンプのいつもの音

をそのまま取り込めるという事です。
ベストな状態のサウンドを取り込んでおけば、もしトラブルが起こっても安心ですよね。
真空管アンプあるあるですが、リハの最後の方に飛ぶとかありますからね…。(実際に私も体験したことあります…)

プロファイリングは前回のブログでもご紹介したように、マイキングが必要だったり、プロファイル時になかなかビックリする音が出たりとちょっと大変な部分もあります。
マイキング失敗したり、音量が小さいと

あれ!?なんか違うぞ?

ってサウンドになる事も結構あります。
なかなか大変な部分もあるKemperですが、それでも完璧にプロファイリングが出来たのサウンドはアンシミュでは真似できないリアルさがあります。
私も過去にMarshallはもちろん、VHTやBognerと色々なアンプでプロファイリングをしたことがありますが、本当に凄いです。
エンジニアさんやテックさんがアーティストのアンプをプロファイルしてサブアンプ代りにしているのも納得です。
サブアンプと言っても真空管アンプならメインアンプと同じく入念なメンテが必要ですが、Kemperにプロファイルしておけばその部分は気にしなくても大丈夫ですから。

ここでちょっとKemperの凄いところをもう一つご紹介。
現場にKemper本体があれば

USBメモリスティック1本

あれば対応できるという部分です。
Kemper本体が現場にあれば、メモリースティック1本でお気に入りのサウンドを出せます。

この利点を使い、Kemperを複数所有しているアーティストもいるようです。
以前にKemper社の久保山氏から聞いた話ですが、個人所有でKemperを世界一所有しているのはMuseのマシュー・ベラミー氏との事です。
自宅はもちろん、自分が使うスタジオすべてにKemperを設置していて、本人はUSBメモリーだけ持って移動しているそうです。
海外アーティストの方もツアー時にKemperをレンタルして、USBメモリーとギターだけ持って来てくるという方も増えてきているそうです。
私が久保山氏の研修を受けた際に氏が持ちまわっていたKemperには、急にセミナーの時に使いたいと言われ、そのKemperを使ってそのままになっていたというハーマン・リー氏のプリセットが入っていました。
ハーマン・リー氏もセミナー会場にはギターとUSBメモリー1本だけ持って現れたそうです。

なんともスタイリッシュ。

普段からアンプを愛用しているプレイヤーからすると何とも素晴らしい機材です。
これがあれば最高のサブアンプになるのですから!
と、言っていると、Kemperって

プロファイリングが出来なきゃ面白くないの!?

と思ってしまうかもしれませんが、

そんなことはありません!!

KemperのオフィシャルサイトにはRIG EXCHANGEというページがあって、世界中のユーザーがシェアしたリグをダウンロードして使うことができます。
またRIG MANAGERを使ってリグの管理も出来ます。

その中には定番のアンプから、もう絶対手の届かないようなレアなアンプに至るまで、数えきれないリグがシェアされており、欲しいリグをダウンロードして使うことができます。
なので、

自分でプロファイリングしなくてもかなり楽しめます!

そんな訳で次回はRIG EXCHANGERIG MANAGERに触れていきます。
お楽しみに。

和田