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5年ぶりの…!! 改めてP90の魅力に迫りつつ、様々なP90ギターを見てみよう!

5年ぶりの…!! 改めてP90の魅力に迫りつつ、様々なP90ギターを見てみよう!

渋谷店ニシキドです。いやぁかれこれ5 年ぶりです。そう5年ぶりです。

こんなにP90のギターがたくさん集まっているのは!!!!

こちらの動画も もうすぐ20万回再生。いかに皆さんがP90をお好きか!僕は知ってます。(僕も大好きです。)この頃とはラインナップが変わりますが、5年ぶりにP90ギターが多数店頭に並んでおりますので今回は改めてP90の魅力に迫りつつ、現在のラインナップをご紹介していこうと思います。

P90は構造上、磁界が広く複雑でとてもアコースティックな特性を持つと言われております。一般的に音色の傾向としては「シングルより甘く太く、ハムバッカーよりも鋭さがあり低域も出る。」とされています。よくシングルとハムの中間なんて言われることもありますが、また別物だとは思います。

そしてP90はP90でもメーカーやモデルによって様々な傾向が存在し、同じP90を載せてみても情報量を多くキャッチできるP90は載せるギターやポジションでガラッと音が変わります。(ピックアップ自体の音が変わっているわけではなくて結果的な出音が変わっているということです)

ハムバッカーの性質については6Turns Jumping Landingの動画にて結構深くお話ししました。僕らがハムバッカーにおいてやっぱり気になるのは”整理された中にいるミッドレンジの美味しさ”。これがポイントになってきます。こちらのギターに搭載された新開発の6Turns Custom Winding “Landing” , Jumping Pickupはその点、素晴らしいと思います。

ではP90ではどこにポイントを置くか、、、トップエンドも大事ですが僕の場合は低域の広がりや抜け感と中低域の密度や厚みかなと思います。

まずこちらを見てみましょう。
Crews Maniac Sound VEGAS V2.

こちらのモデルにはギターの名前の由来にもなったクルーズのVEGASピックアップを搭載。アルニコ5を2枚を使ったオールドスクールなデザインでありながらS/N比がよく、ノイズを軽減させることに成功。コシのあるサウンドを生みだしつつもクリアーでパワフルなサウンドが魅力的なピックアップ。楽器の持つ高域・中域・低域の各周波数帯をバランス良く含みながら、かつビンテージにはない弾きやすさを持たせています。

今あるラインアップの中でVEGASピックアップを表現すると「力強くて粘り強い、低域に広がりがあり、中低域は厚みがあるタイプ」だと感じます。ボルトオン/ソリッドギターのストレートな鳴りにブレーキをかけることなくアウトプットしてくれるのでVEGAS V2.にはこのピックアップが最適だと思います。ソリッドギターなので強くドライブさせることもあるでしょう。そんな時にもノイズ耐性があるのでバッチリなわけです。リアはガツンとフロントはスイートに響かせることができます。

こちらのブログでVEGASについてより詳しくご覧頂けます。

そしてVEGASピックアップはこちらのモデルにも採用されております。
6Turns 13Night / 15Night

一般的なテレのネック側ピックアップよりもパワフルでありながら、テレのイメージを損なわない絶妙なパワー感とリアとのコンビネーションバランス。こちらのモデルは50sスタイルと60sスタイル 2つの仕様があり、ネックグリップや指板が違うとフロントの出音ももちろん変わってきます。

そしてお次はこちら。
6Turns Piper’s / Gold Rush / Neo Black

こちらの3機種には新開発の6Turns Custom Winding “with GOLD” Pickupを搭載。クルーズのVEGASとはまた異なる仕様/キャラクターのピックアップです。VEGASと比べて表現するとこちらは「ヴィンテージ感/枯れ感、どこか哀愁のあるキャラクター」があると思います。VEGASの低域は広がりがあるのに対し、with GOLDはヌケ感がありフッと香るようなイメージ。中低域はVEGASのように厚くはないですが密度があり、音の芯が際立っています。全体的に低域まわりがスッキリなのでトップエンドも映えるような印象です。

セットネック/アーチドトップのギターに載せるならまさに”こっち”って感じです。さすが社長…。ホンジュラスマホガニーボディ&ネック/ブラジリアンローズ指板…芳醇なトーンウッドのサウンドをナチュラルに軽やかにアウトプットしてくれる。素晴らしいバランス感覚。ーまるでモコつかない。音が空間に溜まらないというかダマにならない感じですね。

こちらの動画を見て頂ければ一発でわかると思います。

何よりクルーズ関連で”GOLD TOP”が製品化/生産されるのは久しぶりですね。しかもヴィンテージラインスペックのマテリアルを採用。これも嬉しい。そして面白いのはNeo Black。金属製カバーをかぶせることでサウンドにも影響/変化が。リアはミニスイッチでフェイズ可能なミニハムバッカー。そのコンビネーションと応用(それぞれのピックアップのボリューム操作でフェイズバランスを調整)もとても興味深いと思います。

6Turnsに関してはこちらのブログで詳しくご覧頂けます。

そして最後に。
Duesenberg

見た目だけだと分かりにくいですが実はDuesenbergのギターにはフロントにP90/リアにハムバッカーという組み合わせがとても多いです。(写真の2機種も)

このピックアップのコンビネーションはRabbit isのUSAシリーズなどでも採用されておりましたが、とても扱いやすく、またMIXポジションが2つのPUのキャラクターのギャップにより独特なチャンキーなサウンドになるのもユニーク。サウンドのバリエーションが豊富で実用的なコンビネーションだと思います。

Duesenbergに搭載されている”Domino P90″ピックアップはクルーズや6Turnsとは違いモダンでフラット、癖のないクリアなキャラクターが特徴的です。中低域は大人しく、トップエンドと低域の広がりが美しく出力されます。(空間系を絡めるとさらに気持ちいい!)“澄んだクリーンサウンドが煌びやかでとにかく映える”のとエフェクト乗りがとても良く、様々な方向性/音楽性に柔軟に対応できるそんなP90だと思います。ノイズ耐性も◎。

Duesenbergに関しては詳しくはこちらの動画とブログをご覧頂けたらと思います。最近のDuesenbergとてもいいですよ!自信を象徴するようなアイコニックな1本が欲しいあなたにオススメです。

以上。渋谷店店頭からお送りしました。

「アコースティックな特性でレンジが広く、レスポンスも良く、タッチやプレイに繊細。」故にプレイヤーのサウンドメイクやプレイに委ねられる部分が多いからか、難しいイメージや/苦手なイメージを持っている方も多少いらっしゃるかもしれませんが、自分好みの特性を持ったギター/自分好みの特性を持ったP90をチョイスすれば、難しくはありません!きっとあなたにハマる1本があるはず!

(2回目になりますが)「アコースティックな特性でレンジが広く、レスポンスも良く、タッチやプレイに繊細。」って改めて読んでみると なんと魅力的なことでしょう???

現在ラインナップしているP90ギター。トーンウッドを贅沢に使用したモデルや、黄金のレシピのようなスペックのモデル、歴史的なプレイヤーや年代を感じるモデルもあれば、ユニークなコンセプトやデザインのモデルも…などなど選んで楽しいラインナップになっているかと思います。

P90がお好きな方にはもちろん、今のところP90と真剣勝負?/真っ向から対峙?したことない方も是非お試し頂けたらなと思います。触れるたびに、あなた自身のプレイスタイルや表現力を大きく広げてくれるでしょう。

渋谷店ニシキド