【Repost Blog】Kemperの進化は続く(Kemper発売10周年)
こんにちは。和田です。
Kemperが発売から10周年となりました(2022年2月時点)
10年と言えばLine6だって、Fractalだって10年以上継続しているよねっとなりますが、この2ブランドと違って、この10年の間
姿、形が変わってない
という事です。
例えばFractal Audio Systemsの場合はAxe-FX UltraからAxe-FXII、そしてAxe-FXIIIへと変化、AX8はFM3、FM9へと変化していきました。Line6もPOD HD500XからHelixへ等々、多種多様なメーカーがグレードアップの度に筐体がまるっと変わってきた中で、Kemperは10年この姿のままなのです。
他マルチプロセッサーのユーザーは買替を余儀なくされる中、KemperユーザーはアップデートのみでOKだったという訳です。
実は発売当初は押しても反応しないボタンや、設定できない画面とかがあって、
なんだコレ!?動かないところがあるんですが…?
というお問合せも多かったです。今はUSBケーブルでパソコンと連動してアップデート出来たり、Rigを持ってきたり出来ますが、発売当初はUSBポートは付いてるけど、使えなくて、わざわざUSBフラッシュメモリーにファイルを入れて、インストールするという流れでした。
USBポートが付いているから、パソコンとUSBで接続したものの何の反応もなく
USBでパソコンに繋いだんですが、認識しません!
って、お問合せが多かったな…。(今となってはもう聞くことはありませんが…)
後はディレイをプリ(アンプの前に)に持っていけないとか色々ありましたね。そういった事もあってKemperはエフェクターが弱いと
もよく言われていました。
ご存知の通り、今となってはエフェクターのスロットは自由になんでも選べますし、入っているペダルのクオリティも凄い!OS8.2.2の時に追加されたKemper Fuzz、特にオクターブ・ファズには度肝抜かれました!
手元でのボリュームの追従性も発売当初よりもかなり上がっている印象です。
さらにStageではwi-fi接続により、i-padでRigManegerアプリを通しての操作が出来たりとどんどん機能が追加されていっています。
にも拘わらず、Kemperの筐体がそのままなのは
完成時を想定して設計されている
からです。
??
と思うかもですが、つまり追加されている機能は既にKemper側では予定していた事であるので、準備が出来たら中身(OS)をアップデートしていくという訳です。
なので、実はKemperは
まだ完成していない
のです。
つまり
もうこれ以上アップデートしないよ=完成
という事なので、完成しましたというインフォメーションが入らない限りは新モデルは出てこないと言えます。(RackやStageは新しいモデルではなく、外側が違うというだけです。)
要するに中身(基本機能)は一緒ですので、
使用する環境に合ったモデルを選べば良い
と、いう訳です。モデルによって性能が違うという事ではないので、スペック表と睨めっこしながらあれこれ悩まなくても良いというのは嬉しいことです。
またマルチプロセッサーを持っている方は年明けのNAMM SHOWの毎に
新しいのが出るのではないか?
そうなるとまた買替えなの?
今作ってるプリセットもう一回作り直しなの??
という楽しみ半分、恐怖も半分というのがありましたが、Kemperに限っては今のところその心配はないという訳です。それだけ
先を見据えた設計
であるという事です。(つまりはユーザーのお財布にも優しい(笑))
ちなみに10年間変わらず多いご質問は
プロセッサーとプロファイラーどう違うの?
です。確かにKemperを知る上で最も重要と言っても良い内容です。
これに関しては以前ブログで綴っておりますので、こちらをご覧ください。
↑を読んでいただければ発売当初はミュージシャンと言うよりはエンジニアさん、テックさんがこぞって購入したのも頷ける訳です。
いかがでしょうか?
添付している過去の紹介ブログを見るともうちょっと分かり易くしたり、追記したりする必要もあるかなと思ったので、ちょこちょこ直していこうと思いますので、気になったり、分からないことがあったらお気軽にお問い合わせくださいませ。
またKemperにベストマッチな専用キャビネット【Kemper Kabinet】に待望のパワードモデル【Kemper Power Kabinet】とアウトプットに関しても進化が続いております。

こちらも合わせてチェックしてみてくださいね。
それでは。
和田