【Various Burst Sound】Crews LED 1959 で様々なBurst Soundを体感する
こんにちは。和田です。
ようやくスギ花粉が落ち着いてきたというところでしょうか。
五日市街道は桜から新緑へ。
さて、Crews LED 1959が入荷しました。

良質な材が揃わないと製作しない。
30年以上エアドライされた板目のホンジュラス・マホガニーを1pcsでボディバックに。

トップ材はワイルドな杢目に目を奪われてしまいますが、フレックがしっかりと入った硬いハードメイプルを採用。
ネックにも同じくホンジュラスマホガニーを採用し、指板にはブラジリアン・ローズウッド。
贅沢であり、またそれ以上に拘りに拘り抜いたトーンウッドを採用して製作されるのがLED 1959です。
一見するとLPのそれと変わらないように見えますが、ネックセットやヘッド角とCrewsならではの拘りのもと1本1本丁寧に製作されるギターです。
その拘りギターをこれまた下地から丁寧にラッカーで仕上げたオールラッカーフィニッシュにて組み上げております。
フィニッシュは、ここのところエイジドフィニッシュが続ておりましたので、今回はFabricフィニッシュにて仕上げてました。
クラウディラッカーフィニッシュに近い雰囲気ではあるのですが、吹きつけではなく、Facbirc(布)の意の通り、トップの仕上げの際に布を使って仕上げていく独特な方法です。
バフ仕上げとは違う、ちょっと擦れた感じの味のあるフィニッシュです。

エイジドフィニッシュの手前、言うでなればプリ-エイジドっと言った感じでしょうか。
これまた良い味を出しております。
この拘り抜いたLED1959に今回はタイトル通り【Various Burst Sound】なラインナップで展開いたしました。
近年のレギュラースペックであるK&T IMD59に加えて、今回は同じK&T から【BLOW】、【CODA】、そしてGRINNINGDOGからは【59】、【MR.JIMMY】、そしてVintage PAFのリプイスメントの先駆者とも言えるTom Holmes 450/455を搭載したモデルが入荷しております。※MR.JIMMYはご紹介前に実売となりました。ありがとうございます。
※K&T IMD59、CODAは両店舗に入荷。
※K&T BLOW、GRINNING DOG 59はサイドパーク店、Monty’s PAF、Tom Holmes 453/453は渋谷店の扱いとなります。
渋谷店を含めると8種類、サイドパーク店単体でも5種類となると
どれがどれなん?
っと思うかもしれませんが、どのモデルも基本的にはVintage PAFのサウンドを元にしたピックアップです。
そしてこれからのキャラクターの違いがしっかり出せる、弾き分けられるのも、
LED1959自体のクオリティの高さがまずあってこそ
というのを踏まえて聞き比べて頂ければ幸いです。
さて、本題に戻りまして【Various Burst Sound】をご紹介するべく、サイドパーク店に入荷しているモデルを弾き比べてまいります。
各モデルに合わせてフレーズを変えても面白いかな…っとも思いましたが、そうなると比較しづらいよね…っという部分と何よりも私自身が
どうしても弾けないリフが…
に直面してしまい…。っと、いう訳で、私がいつも使用しているフレーズが入っているあのアルバムからピックアップし、音作りもそれにならった形で、今回はFractal Audio Systems AM4にて作成してお届けです。

プリセット名は【Appetite Tone】、Marshall JCM800のモデリングを軸にサウンドメイキングをしております。
キャラクターの切替はシーンモードをを使用しており、今回の動画に合わせて以下の4つのシーンを使用しております。
Scene.1(クリーン) Paradise Clean
Scene.2(クランチ) Night Drive
Scene.3(リード) Sweet Mine
Scene.4(オクターブドライブ) Rocket Lead
とは言いつつも、ちょっとゲインを高めに設定したのもあり、後半は勢い余ってGM風に流れていっております。
思いのほか、ピックスクラッチがバシッと決まってしまったので、火が付いてしまったといいますか…、よりハードロックな感じのテイストも出せればと思い、そのまま突っ切らして頂きました(笑)
順番としてはNight Drive(リアPU)→Paradise Clean(ミックスポジション)→Night Drive(リアPU)→Rocket Lead(フロントPU)→Night Drive(リアPU)→Sweet Mine(フロントPU)という組み合わせで弾いております。
SL風というのもあるのですが、あえてアッパーオクターブ入りのドライブでリードを弾いているのは、倍音成分の違い(原音の後ろについてくるリンギング(キュインキュインいっているところ))が分かりやすいかと思い、採用しております。
では、順を追ってご紹介していきます。
順番としてはK&T IMD59 → K&T BLOW → K&T CODA → Tom Holmes H450/H455 → GRINNING DOG 59 の順番で弾いております。
どのピックアップもPAFのサウンドを狙っていますので、どれももちろんバーストなサウンドであるのですが、それぞれのピックアップでギタリストやバンドが浮かんでくるのが面白いところであり、実際に弾いていて、そのイメージに自然と連れて行ってくれる部分がありますので、どのモデルを弾いていても共通に楽しい一面があります。
さて、その各ピックアップを細かく綴っていってもよいのですが、中々に長くなりそうなので、今回はややライトにすすめていこうと思います。
キャラクターとして大きくわけるのであれば、
元気なPAF=K&T IMD59、BLOW、GRINNINGDOG 59
Vintage Taste=K&T CODA、Tome Holmes 450/455
と、いう感じでしょうか。
流石にこれではザックリすぎますので、ちょっと掘り進めていきましょう。
動画の順番にご紹介してまいります。
まずはトップバッターのK&T IMD59から。
K&T IMD59はまるで当時からタイムスリップしてきたかのようなパワー感があるPAFサウンド。王道ロックなサウンドであり、ジャジーであり、まさにロック系ギタリストが思うLPのサウンドではないでしょうか。
ミッドレンジのゴツン!!とした部分がしっかりとあり、もうなんというかまさにハムバッカーです。
リアではゴツーンに加えて、ジャキーンとハイレンジと倍音感、センターではチャリーン感、フロントでは甘く、クリアーでありながらも、しっかり粘って喰いつく。
そう、LPの音ってこうなってて欲しいよね!!
っと、誰もが思う、基準であり、理想的なLPの音だと思います。
特筆すべき点はスタンダードでありながらも、K&Tならではの【音の情報量の多さ】をまずは感じて頂ければと思います。今回のようにマルチプロセッサーからのライン録りの環境でありながらも、この情報量の多さは録音後のチェック&編集をしていて改めて感じた部分です。
店頭では生音でのチェックとなりますが、ぜひラインでのレコーティング時の音にも手に入れた際はチェックしてみてください。きっと驚きますよ。
さて、ここまで行ってしまうと
これを基準にしてしまって良いのか?
っと思う方もいるかもしれませんが、このレベルを基準としてしまえるのは、Crews LED1959のクオリティがあるからこそという部分もお忘れなく!!
ですので、今回の【Various Burst Sound】の中でも基準の音として進めていければと思います。

K&T BLOWでは、IMD59に対して、ローミッドがグワっとまさにその名の如く吹きあがって(BLOWして)きます。
BLOWの後継機種が【Fiddle Note】との事なので、JB氏のあのアルバム名来ているのでは?と想定されるのですが、色々な含みがあると言う事にしておきましょう。
ちなみに当時のパンフレットはコチラ

とにかくドライブした際に下から突き上げるようにとグワっ!!ゴウウン!!っと下から突き上げてくるかのように、まるでBody-Blowを繰り出している、いやむしろこの感じはLiver-Blowなのか?っというくらいに下から轟音が吹き上がってきます。リアの倍音成分も強く、弾いた後ろから繋がってくる倍音(ハーモニクス感)がデンプシーロールのように畳みかけてきます!!
もうロックに、ヘヴィに、弾き倒したくなるサウンドです。※フロントはIMD59に近い印象です。オクターブディストーション時のリンギングの雰囲気も似ている感じがしますが、やはりパワーがあるので、最後にグイっと伸びて来る、キュイイーーンっという部分はBLOWならではの伸び方です。
パワーの部分にちょっと傾注してしまいしたが、IMD59同様にK&Tならではの広いレンジ感であり、出音の情報量の多さは流石K&Tといったところ、生音でもラインでもこのレンジの広さに注目してください。

さて、元気なPAFサウンドセクションの最後を飾るのはGRINNING DOG 59
元気で美味しかったPAFのサウンドを再現との通り、まさに王道なLPロックサウンド。
程よくカラッとしたハイミッドがありつつも、ローミッドは程よくジューシー。
ゴツン!!っと鳴って欲しいところはゴツン!!っと、パリン!!チャリーン!!と鳴って欲しいところはパリン!!チャリーン!!と思った通りに弾ける【優等生】なサウンドを持っています。
要するにこう弾いたらこうなって欲しいと思うところにピタッとハマってくれる感じで、弾いていて楽しいピックアップです。言うなれば
そう、ロックなLPってこうなってて欲しいのよ!!
っと、いう感じです。
これだとちょっとK&T IMD59と内容が被り気味なので、もうちょっと違いを言うなれば、GRINNING DOG 59の方が、ややカラッとした感じがあり、元気な中でもVintage Tasteな感じも見えるサウンドを持っています。
ですので、文面だけでは似ているように見えますが、倍音成分の位置が違いますので、しっかりその違いは出ております。※チャリーン、ギャリーンの部分と、アッパーオクターブ時のリンギング感を聞き比べて頂けるとその違いがよくわかると思います。
おぉ!!こういうピックアップもあるんだ!!っと個人的にも発見のあるピックアップでした。

さ、ドンドン進めていきますよ。
元気なPAFに対して、次にVintage TasteのK&T CODAとTomHolmes H450/H455をご紹介してまいります。
K&T CODAはもうまさにモデル名の通りのサウンドを持っています。。動画内ではやっておりませんが、トーンコントロールがPush-Pushスイッチになっており、フロントトーンはフロントピックアップのタップ、リアトーンはリアピックアップのタップと独立してコントロールが可能です。あとはもうタップしてあのリフを弾くだけです。(どうしてもこのリフが上手く弾けず、今回はパスしましたが…)
JPならではの独特なプレゼンス成分にダブルホワイトボビン仕様のハイパワーなリアピックアップによって加わる倍音感が凄い!!今回の様にドライブが強めのセッティングでもパキーン!!っと突き抜けるハイレンジがしっかりと残り、ピックアップ自体のパワーも相まって、まるで図太いシングルコイルを鳴らしたかの様なパギャリーン!!っという切れ味鋭いドライブサウンドが特徴的です。もはやここまでくるとJPなテイストを通り越した、ラウドでグランジなテイストが出てきて逆に面白いかもしれません。以前に使った言葉を使用するであれば【LAのヤンキーみたいな音】っといったところでしょうか。こう使い方もありなのかなと。
ここまでプレゼンス成分が特徴的なので、ミックス時のクリーンはまるでTLのようなキレがあり、トゥワンキー。コイルタップ機能も積極的に使ってみてください。
そしてフロントもしっかりプレゼンス成分たっぷりですので、オクターブアップ時のリンギングサウンドも冴えています。サスティーンにキュワアアーン!!っと気持ち良く伸びて来るのが堪らないです。
TLっぽいストロングなシングルテイストを感じながらも、パワフルに、時にはヤンキーにとキレと暴れっぷりも見せられたりと、手元でのコントロールで多彩さを出せるモデルです。
JPだから…っとパスするのではなく、シングルテイストなLPサウンドを探している方にぜひ弾いて欲しい1本です。

そして最後にTom Holmes H450/H455
Tom HolmesはVintage PAFのリプイスメントの先駆けとしてその名を轟かせたブランドでありますが、もうまさにそういう音がします。
何がもうまさにか?
と言われると、これはもう弾いてもらった方が一番早いかもしれないですが、頑張って綴っていきます。
この表現には多様な意見はあると思いますが、あえて【枯れた】という表現を使って良いのであれば、まさにその表現がピッタリくるサウンドを持っていると言えます。
カラッ!!とパリン!!とシングルコイルの鈴鳴りに近いような響きがありながらも、しっかりと太さと芯があり、ドライブをさせても、パリンとした部分に倍音を帯びてギュアリーン!!と痺れるドライブが堪らないです。
ハムバッカーであり、シングルコイルである
言うなれば前出のK&T CODAに近い部分もありますが、あくまでハムバッカーのサウンドであり、これこそまさにTom Holmesが【Vintage PAFの先駆け】と言われた部分であると思います。
程よくカラッと枯れたハイレンジはアッパーオクターブとの混ざりも抜群で、まるで笛のようなリードトーンがアウトプットされるのが堪らないです。
そういった意味では今回のAM4のプリセットに最もフィットしたキャラクターを持っていると言っても良い1本です。
今回の動画のフレーズが思いっきりそうなのもありますが、SL的なLPのサウンドがお好みであれば、間違いなくこの1本と言えるでしょう。

ちなみに、プリセットを作成した時のギターはこちらのTom Holmes搭載機ではなく、GRINNING DOG 59搭載機にて作成しております。
冒頭ではIMD59のサウンドを基準として…っとありますが、サウンドメイキング時にはこのGRINNING DOG 59の方が簡単にイメージに近づけましたので。
先に【優等生】といったのもこの部分があります。(※シンプルに見た目が一番SL風だったからと手に取ってスタートしたと言うのはココだけの秘密と言う事で…。)
が、結果的にTom Holmes搭載機が一番それっぽかったのと、意外にもCODA搭載機が良い線まで来たというのは、今回やってみた中で、面白いポイントでした。
いかがでしょうか?
【Various Burst Sound】
憧れのLPサウンドをぜひこの機会に体感、見つけてください。
この上ないあなただけのBurst Soundを。
Crews LED1959で実現してみませんか?
お待ちしております。
それでは。
和田