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ホンモノをヴァーチャルに落とし込む(Making DG Tone With Fractal Adio Systems VP4)

ホンモノをヴァーチャルに落とし込む(Making DG Tone With Fractal Adio Systems VP4)

こんにちは。和田です。
今回は先日アップいたしましたブログのもう少し深堀りを

EXperience DG Boardを組み込んでいる最中にふと思いついたこちらの企画。
実のところはTube Driver→Muff→Chorus→Delay→Reverbという流れで組み込む予定だったのですが、肝となるTube DriveMuffを並べたら…

もうスペースないやん…

となってしまったのがきっかけです。
当初の予定では、TUBE DRIVER & Muffの後にコーラスを置いた上で、ディレイ→リバーブと設置する予定でしたのですが…。この状況ではミニサイズのペダルでも使わなきゃ納まりませんね(汗)

まぁ、持ってないんですが…。

そうなればどれか1台減らすしかない。Gilmour氏のリードトーンを狙うにはディレイとリバーブは欠かせない…っとなると、Gilmour氏のディレイってBINSONのテープエコーになんかコーラス(フランジャー)的なものが効いているような…。っと言う事はディレイをモジュレーションディレイ(コーラス効果の追加されたディレイ)にすれば一個(コーラス)を減らせるのでは…等と考えを巡らしている中で…

結果的に4個ならFractal Audio Systems VP4でやればよかったじゃないか!!

っと思った頃にボードは完成…。

が、こうやって色々と思いを巡らせながらペダルを組み込むのもまたロマンです!!
まさにガンプラ組み込んでるテンションです。

見せてらおうか、このボードのサウンドとやらを!!

すいません…言ってみたかっただけです。
そんな訳で途中で思いついてしまった以上は、やるっきゃないかと、VP4でプリセットの作成をスタート

ちなみに、VP4の中は【Floyd Leads】というプリセットがあり、シーン名前もまさにな感じとなっております。

ならコレで行くか!!っとも思いましたが、ボード自体のサウンドを再現したかったのに加えて、今後の為にも共通のコンセプトが合った方が良い、面白いと思い、それを元にプリセットを作成いたしました。
その共通コンセプトとはプリセット内に

リバーブは必須(狙っているサウンドによってはディレイも)

VP4でネーミングから予測できるプリセットを見てて思ったのか、

空間系特にリバーブが入っているプリセットって特殊な音の物が多いな…

っと、いう部分。
Roland JC-120、Marshall JVMやDSL、Fender DLX Reverbとスタジオやステージに設置されているアンプにはリバーブが付いているアンプが近年多いですが、稀にリバーブなしのアンプも有ったり。
私もリバーブが付いているアンプがある時はボード内にリバーブを入れておらず、現地でそのアンプが実は使えなかったっと言う時に結構焦った事があります。その経験以降はリバーブペダルを一応カバンの中に入れておくようにしておりましたが、後に

リバーブが良い感じにならん!!

っと現地で困った事も多く、結果的にマイリバーブを使うという形でおさまりました。
リバーブって大事なんです。(過去にそんなブログあったな…)
そんな訳で、以降当店で作成するプリセットは

リバーブは必須(ディレイも多分入る)

というコンセプトで進めていきます。
そうする事で、自動的に残りに選ぶものは3個ないし、2個となる訳ですが、その方がより潔くて選ぶ際の悩みも減るのではないかと…。
そうなるとVP4ではDrive→Chorus→Delay→Reverbな形で納まると思いきや、どうやっても

Tube DriverとMuffを組み合わせなきゃあの音でない…

Muff単体だとあの音出ないんですよね…。
動画はリードトーンだけのサウンドだったので、動画内でTube Driverのあり、無し時の違いをやってみた方が、より説得力があったかなと…。(そちらは次回プリセットからはその部分も実演してみようと思います。)

と言う訳で、EXPERIENCE DG BOARDを作成する時と同じく、コーラスをモジュレーションディレイに置き換えて、Drive→Drive→Delay→Reverbとなった次第です。
ちなみに前回のブログでちょこっと触れた通り、VP4にはシーンという機能があり、同じプリセット内でキャラクターを4つ持つ事が出来ます。

DRIVEをCOMPに変更と言ったペダルセクション自体の変更は出来ませんが、同セクション内でA,B,C,Dと4つ設定を保存できます。
例えば今回のMuffプリセットではAをRAM’SBをTRIANGLEとどうプリセット内で切り替えたり、AでMuff、BではBB Preampとペダル自体を変える事も可能です。
バッキングはオーバードライブと軽いリバーブソロ時はディストーションと深めリバーブと違ったサウンドを同じプリセットの中で切り替える事ができます。
前回のブログでちょこっと触れたTube DriverとMuffの位置をひっくり返すというのはこの機能の事です。※シーンの細かな説明に関してはまた別途ご紹介いたします。

さて、そういった流れで完成したVP4でのDG TONE。
その完成度はこんな感じ

ところどころ綺麗すぎるというコメントも頂いておりますが、実際にVP4の方がノイズが少なく、音も綺麗です。※今回使用しているRAM’Sがちょっとノイズ多め…っというのもありますが…。
この違いはそれぞれの最後の部分、弾き終わった時の【ブーン】っというところを(2:11と3:46の部分を)聞いて頂ければと思います。

ノイズも歪みのうちだ!!

っというのも確かにそうであり、このノイズがあるからこその生々しい感じが堪らない!!っと言うのも事実です。
ですが、実際に弾いている中で、これをコントロールするのは結構大変です。(ついでにいうと、録音する、アンサンブルにミックスするのも大変です…。)

さらにこのボードをライブステージに持って行くのか?っと言われると、ちょっと色んな意味で怖い…。最後のリハからMuffのスイッチOFFにするの忘れてて、次回電池切れてるとか…(この時代のマフあるあるもしかり)

そんなこんなを考えると、VP4のこの再現度は驚異的。
動画内ではやってませんが、実はフィードバックしてくるタイミングや音も結構似ていたりと、なかなかシビれる瞬間が結構あり、

そこまでやってくれるのか!!

っと驚いた次第です。
ホント、ものすごい物を出してきましたね(笑)
もはやここまで似てくるともう笑うしかないです。
弱点をあえていうなれば

アンプによって多少左右される

というところでしょうか。
この辺りはペダルボードを組んでいる限りはぶつかる問題であり、それが面白味でもあるのですが。
その部分はペダルボードシステムと同じと言えば同じなので、結果的に弱点とは言えませんね。
そういった部分も踏まえて、

環境に左右される事無くいつもの音を出したい

っと言う方にはコチラ

Fractal Audio Systems FM3 MKII TURBO

FM3 MKII TURBO(デジマート/Yahoo)

泣く子も黙るFractal Audio Systems マルチプロセッサーの最高峰Axe-FXIIIのフロアタイプ。
こちらはアンプシミューレーターもキャビネットシミューレーターも入っておりますので、

もっと攻めれます!!

っと、言ったらやらねばならないですね(汗)
と思ったのですが、デフォルトで入っているプリセットがありますね。

軽くチェックしてみましたが、もはやこれでOKな勢いですので、内容をしっかりチェックして今後に活かしてまいります。
気になった方はぜひ店頭でチェックしてみてくださいね。

VP4、FM3の今後の展開をお楽しみに!!
それでは。

和田