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ヴァイナル楽しんでいますか?

ヴァイナル楽しんでいますか?

なんかヴァイナルなんてカッコつけてますけど…そう、ヴィニール/レコードです。(西新宿VINEYL Japanをヴァイナルジャパンとは呼びません)

最近はサブスクでかなり古いレア版も聴く事ができて嬉しい限りですが、それでもインディーやパンク/HCはもちろん、アングラ/レアグルーヴなどは配信されてない音源も多かったり、はたまたリマスタリングされていて全然雰囲気が変わってしまっていたり(下手するとオーバーダブされていたり…)という事も多いと思います。そうなるとやっぱり当時のアナログで聴くしかない。

が、しかし…サブスクで音楽を聴く環境に馴染んでしまった皆さんがレコードを聴くためにターンテーブルとアンプ(またはミキサー)とスピーカーを用意するのは中々…そして、できればLPやEPの音源をデジタル化して持ち運びたいという場合もあるでしょう。うわ…考えただけでもメンドウくさい…そこで推奨するのがKORG handytraxx シリーズです。

このhandytraxx (ハンディトラックス)実はその昔Vestaxブランドで発売されていたhandy traxを進化させたものです。

手前がベスタクスのOG handy trax usb

オリジナルhandy traxの発案は確かSHING02氏だったと思います。
当時NAMM SHOWで話題となった同じくVESTAXのFADER BOARDもSHING02氏のアイディアによるものだったり…

同時期にスクラッチの名手Qbertとのコラボで制作されたターンテーブルにフェーダーを搭載し、スタンドアロンで成立するUFO型のスクラッチ・ターンテーブルQFOなど、Vestaxはミュージシャンの意見を柔軟に取り入れて先進的な楽器を作っていました。
当時のNAMM SHOWでは皆で参加してアグレッシヴな演奏を見せてくれていました。

“will skratch for money”って

うーんこの動画… Qbertは本当に今見ても凄い。そしてこの動画の屋外の風景に見覚えが…これは246ですね。そしてグリーンの壁の部屋…ここ多分、フーチーズ秘密の小部屋#2ですね…

このKORG handytraxxはそんなVestax Handy Traxに敬意を表して制作されています。

なぜKORGがVestaxの製品を?その経緯に関してはこちらをhttps://www.korg.com/jp/products/dj/handytraxx_play/index.php

DJプレイに特化?
それだけじゃない

Vestax Handy TraxはDJがツアー/旅先で入手したレコードを宿でチェックしてそのままイベントで使ったり…という様な使い方をイメージしてデザインされ、さらにUSB接続によりアナログ音源をデジタル化したり…という事で、当時から大ヒットした商品です。今回のKORG handytraxxにはいくつかのバージョンが用意されています。

まずhandytraxx PlayではVestax Handy Traxに前記したVestax QFOを組みわせた様なスタイル+アルファの機能を持ちます。フェーダー操作可能なだけでなく、ルーパーやディレイ/フィルターを搭載する事で、想像以上に幅広い演奏を楽しめます。

さらに純粋に音楽を楽しみたい皆さんに向けてNu-Tubeを搭載した(!)真空管入りハンディレコードプレイヤーというとんでもないモデルがhandytraxx tubeです。これは本当にヤバいプレイヤーです。

さらにデジタルアーカイブに最適なモデルとしてNutube + 1bitのhandytraxx 1bitもラインナップされています。アナログ・レコードを最高のコンディションで聴く事はもちろん、同時にデータとしてアーカイブ可能。レコードの音をハイレゾ5.6MHz、1bit(DSD)データとしてPC上に記録すればお手持ちのレコード・コレクションの高品質データ化が可能になります。

全てのhandytraxxはスピーカーも搭載されているのでオーディオシステムを必要とせず、文字通り「これだけ」で気軽にレコード再生を楽しむ事ができます。音楽マニアにはメインオーディオはそのままに、キッチンやダイニングで気軽に楽しむサブ・レコードプレーヤーとしても最適ではないでしょうか。

LPプレイヤーといえば重いし場所を取るし…というイメージが強いですが、このhandytraxxは軽量+使用しない時はカバーをつけて立てかけておくこともできるのでとても便利だと思います。是非チェックしてみてくださいー

という訳でレコード棚から適当に引っ張り出した音源をhandytraxx TUBEで聴いてみましょう

handytraxxは内蔵スピーカーはもちろんですが、フォノEQを内蔵しているのでラインアウトから直接一般的なオーディオなどに接続できます。今回はUsagi-no-mimiのラインイン(あえてUsagiのフォノEQはパス)にて接続してチェックしてみます。

Black Sabbath “Live at last”

うーん盤がペラい。音もショボいなー…でも最高。これはTUBEを下げて聴くのがイイですね。handytraxx Playだったら回転速度を少し下げても聴くのもいいかも…

SDS “Scum System Kill” 7EP

うーん最高。個人的にはこれを聴くためにhandytraxxを買ってもイイ位にイイ。実に最高。TUBEノブはやはり下げ目で。イイです。

NEIL YOUNG “STORYTONE” 180 glam vinyl

うーん最高。ニールヤングは配信(youtube)の音もイイですが、レコードだとさらにイイですね。180グラムレコードも効果あるのか。TUBEノブをあげると音のディテールが際立ちます。

BILT TO SPILL LEEP IT LIKE A SECRET 180 glam vinyl

180グラムコーナーからのもう一枚。うーん最高。そう言えばこのLP、180グラムはともかく、ちゃんとしたオーディオシステムで聴かないと、なんか音が小さいんだよなーと思い出した一枚。ギターの音含めてミックスが最高。1曲目のThe Planから急いでトレモロを踏みたくなります。やはりTUBEを上げるととってもイイ

Late Night Tales Presents – DON LETTS “Version Excursion”

うーん最高。アナログで買っておいてよかった…と思えるこの音。youtubeでも聴けますがさらに音の質感が素晴らしい。本物のイギリスって感じの音。このアルバムは爆音でも小音量でも素晴らしいですね。やはりTUBEを上げると音の質感がグッと際立ちます

GRIND CRUSHER the ultimate Earache

うーん最高。音いいな…と思わず唸る極悪コンピ/アナログ2枚組の贅沢バージョン。「え?今どのバンド?」とブックレットと睨めっこしながら楽しめるのもハードコア・オムニバスの魅力ですね(?)やはりエクストリームミュージックはレコードで聴くのが正解だと思います。久しぶりに聴くNaked Cityの名曲OSAKA BONDAGEはやはりこのメンツにおいても異端すぎる。 こちらはジョンゾーン60歳記念ライブから↓

ヴォーカルMike Patton!キーボードMedeski!ベースはTrevor DunnギターはBill Frisellじゃない誰だろう?ジャガーかっこいいな…と思ったらMarc Ribotですか?…凄すぎる…

はい。という事で!handytraxx素晴らしいです。
いろんな音楽!そしてレコードを楽しみましょう。

村田