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“秋の夜長は箱モノギター”って本当かい?

“秋の夜長は箱モノギター”って本当かい?

渋谷店ニシキドです。

突然ですがタイトルにある「秋の夜長は箱モノギター」というイメージ。皆さんもお持ちでしょうか。僕らだけでなく他の楽器店さんも時折 謳っている “秋は箱モノギター” というフレーズ。

楽器屋の常套句?とも思えますが、秋〜冬にかけて「良い箱モノを探し求めて来ました」というお客様は、実際に他のシーズンの倍ほど増えます。(本当に) 明確な理由こそ分かりませんが、紛れもない事実なのであります。

気温も下がり涼しく、湿度もカラッとしはじめ、快適ですから。ギターの演奏も集中できる。なんだか落ち着いた気持ちで、自然と温かく甘い音色やフレーズを奏でてしまう季節だと思います。イメージしやすいですよね。

今回はそんなシーズンにぴったりの箱モノを新たにご用意しましたのでご紹介させてください。

Eastman Tシリーズ(エレクトリック・シンラインシリーズ)からご紹介していきましょう。こちらは2機種ご用意しました。

Eastman T60/TV-LTD-FB|Faded Blue

なんと美しいギターなんでしょう。一目惚れしてしまってもおかしくないルックスです。確実に目を引くカラーリングなのですが、どこか落ち着きも感じさせ、場に馴染みます。フィニッシュにはEastman独自の薄膜塗装技術である”Truetone Finish”を採用。ライトなエイジド加工も施されており、グロス仕上げではなく、しばらく使い込んだような風合いに仕上がっております。(Crews Maniac Soundで言うところのファブリックラッカーフィニッシュに近い仕上げ) 同じくハードウェアやピックアップカバーにもエイジド加工が施されております。

“Truetone Finish”にはEastman独自のウレタン系塗料が用いられますが、塗膜はとても薄くなっており、楽器本来の/木材本来の鳴りを損なうことなく、それでいて楽器を傷や摩耗から守る一定の硬度も確保しております。このフィニッシュはアコースティックモデルにも採用されており、手触りや質感、オープンな鳴り感はラッカーに近いものがあり、皆さんがイメージする”ウレタン厚塗り系のガチガチな鳴り方”は一切感じられません。Truetoneの名の通り、とてもナチュラルな鳴りを感じて頂けます。

メイプルボディのトラッドなセミアコスタイルをベースとしながらもメイプルネック/エボニー指板を採用、Lollar Dogear P-90を搭載したスペック的には少しだけユニークなモデルです。セミアコ構造によるエアー感と心地良い低域を残しながらも、太く粘りのあるミッドレンジと明瞭なアタック感や分離感が際立ちます。程よい枯れ感も感じさせながらもベースは素直でストレートなサウンドのため扱いやすく、比較的どんなジャンルでも活躍できる1本になってくれるでしょう。ちなみにこちらは全世界200本限定カラーのモデル。お見逃しなく。

Eastman T64/V-T-GB|Antique Goldburst

1本目のT60と弾き比べて好みを選んでみても楽しいかと思う、スペック違いのT64はフルアコースティックモデル。ボディ構造とボディシェイプ、ブリッジのタイプが異なりますが、メイプルボディ&ネック、エボニー指板にLollar Dogear搭載というスペックは共通しております。

もう1点大きな違いは塗装に”Antique Varnish Finish”を採用している点。Eastmanがバイオリン属やアーチトップ・ギターの製作で培った伝統的なニス塗装技術を応用した極薄塗装です。木材の導管を埋めるための下地塗装から始まり〜続いて着色を施し〜最後にフレンチポリッシュ(フランス式研磨)で仕上げるという工程を時間をかけて丁寧に行い、熟成させています。こうして完成する塗膜は、一般的なラッカーよりも柔らかく、より滑らかでまろやかなトーンを生み出します。

フルアコースティック構造×P90ピックアップ×Antique Varnish Finishで“極上のメロウトーンが出せる”ということが容易に想像できると思います。またこちらのモデルはヘヴィーエイジド加工が施されており、まるでヴィンテージギターのような存在感を放っております。これだけ手の込んだ製造過程でこの価格帯というのは正直驚きでしかございません。Eastmanだからこそ実現できる1本です。

続いてCrews Maniac Sound。こちらもレギュラーモデルに加えて新たに2種ご用意しております。

Crews Maniac Sound GBNY-1 “Blackwood” Premium Limited

GBNY-1の限定モデルはファーストロットの”KOA ” Premium Limitedモデル以来5年ぶりとなります。まさに待望です。上質な材が手に入った時にのみ生産される限定モデル。それだけ良材を手に入れるのが難しくなっているという背景も感じさせられます。今回はそんななか、2種のモデルが製作されました。

こちらはBlackwoodをボディ全面に採用したモデルです。杢が本当に美しくプレミアムリミテッドモデルにふさわしいゴージャスなルック。レギュラーモデル同様 センターブロックにはスプルース材を採用しており(一般的にはメイプル材を使うのが主流です)、セミアコースティックギターでありながら、フルアコースティックギターのようなシルキーで柔らかなニュアンスを持ち合わせています。

ブラックウッドによる軽快なレスポンスと心地の良いコンプレッションをGBNY-1らしいシルキーなニュアンスで包み込んだようなサウンドが手に入ります。

Crews Maniac Sound GBNY-1 “Jacaranda” Premium Limited

こちらは貴重なハカランダ材をボディ全面に採用したモデル。センターに入ったサップが印象的なルック。楽器に触れない人々からすれば、“ちょっとユニークな木目のギター”としか感じ取れないかもしれませんが、“ハカランダボディ”となれば、みなさんや僕らにとっては”強く心を惹きつけられる仕様”であることは間違いないでしょう。

ハカランダの特性として一般的にイメージされるのは、澄み切った高音、中低域の程よい粘り、木琴のように弾むサウンドかと思います。これに関しては、指板のようにある程度の厚みがあり、1枚あたりの面積が小さい場合や、ブロック形状で使用した場合に、こうした印象が強くなるのではないかと個人的には思います。

対照的に、今回はボディ材としての使用。比較的薄く、面積が広く、さらには空洞(ホロウ構造)を持つという条件です。この場合は、中低域の程よい粘りと、音の立ち上がりにおける押し出し感が強く表れているような印象を受けました。一音一音に確かな存在感と説得力を感じさせてくれるようなサウンドに仕上がっております。

GBNY-1はアイザイア・シャーキーさんが絶賛してくれたギターでもあります。箱モノを探している方でまだ一度も触ったことがない方は、是非お試し頂きたい。キャラクターがしっかりと立ったセミアコですので、すでに愛用している箱モノがある方でも1本手に入れておきたくなると思いますよ。

そのほか、過去にYouTubeでもご紹介したCrews Maniac Sound CP-02やReunionをはじめ、手に入れやすい価格帯ながら十分な品質とサウンドを備えたSeventy Seven Guitarsの各ラインナップなど店頭には箱モノギターをたくさん取り揃えておりますので、ご来店でのお試しや、電話やメールなどでお問い合わせ/ご相談など頂けますと幸いです。

箱モノギターを手に有意義な秋を過ごしてみませんか?

今回はここまでとなります。最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。

渋谷店 ニシキド