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【ブログ】時代と共にある音 MUSIC MAN

【ブログ】時代と共にある音 MUSIC MAN

こんにちは。和田です。
2回に分けてシリーズの流れを辿ったブログを経て、今回はJPシリーズの中で最新であり、集大成とも言えるJP15に焦点を当てて進めてまいります。
と、言うのも前回のブログでは現行モデルというのもあって端折ってしまいましたので…。
JPシリーズを辿ったブログはコチラ↓
【ブログ】MUSIC MAN JPシリーズを辿る(Part.1)
【ブログ】MUSIC MAN JPシリーズを辿る(Part.2 JPX以降から現在まで)

MUSIC MAN JPシリーズは20年に渡り続いてきたモデルであり、最初のJP6を含め、常にブラッシュアップを続けているモデルです。
先のブログでご紹介の通り、目まぐるしい進化を続けるJPシリーズですが、実はこのJPシリーズが特別な訳ではなく、MUSIC MAN自体も時代と共に進化を続けており、常に最新のサウンドのもとにはMUSIC MAN があると言っても良いでしょう。
実際に過去のモデルをブラッシュアップしたSting Ray Guitarや新モデルSABRE,Cutlass、ベースではSting Ray Bassの仕様変更やDark GlassとのコラボレーションモデルであるDark Rayの登場等、多岐にわたるモデルで実行されています。

各年代のアーティストを思い浮かべてみてください。その傍らには必ずと言って良いほどMUSIC MANのギター、ベースが登場しております。
実際にMUSIC MANのアーティストページを見ても様々なスタイルのミュージシャンが使っているのが見てとれます。HP:https://www.musicmanguitars.jp/artists
(明らかにヘヴィそうなアーティストは大体JPかMajestyというのも、説得力ありますね!)
まさに数多くのアーティストの声を聴き、それを反映してきたからこそではないでしょうか。

時代にMUSIC MAN あり

です。
さて本題に戻りましょう。
JP15の登場は2015年。(JPX(10)~JP16は番号が発売された年なのでいつ登場したのか分かり易くて良いですね(笑))
JP15の前出となるJP13が、それまでのイメージを一新したPUの変更に加え、ブースター搭載と一気にブラッシュアップを加え、そして翌年にはそのあまりに斬新なスタイルで多くのプレイヤーの度肝を抜いたMajestyを経て、登場となります。

BFR JP6(2007年)以降、JPX~JP13にかけてメイプルトップ仕様であっても、塗りつぶしフィニッシュの為、杢目があるのは実に8年振りの登場。
ネックは主流となってきたローステッドメイプルを採用し、最初に発表されたサハラバーストフィニッシュ(上記画像)に関してはトップ材にもローステッド加工を施しているユニークな仕様でした。メイプル指板というのも今までにないスタイルです。
ボディバックもアルダーまたはバスウッドにマホガニートーンブロックを入れ込んだBFRスタイルではなく、マホガニーボディとなります。※現在はバック材にオクメ材を採用しています。
オクメって聞くとまったく別の材になったかと思ってしまうところですが、オクメには【ガボンマホガニー】という別名があり、材としては同じマホガニーという事になります。
マホガニー(オクメ)になった事により、ギター自体の響きがよりリッチで生々しいサウンドへシフトアップした印象です。
歴代JPシリーズはどこかメカニカルな感じがあったのに対して、JP15は最もギターらしいサウンドになったと言ったらよいでしょうか。(この表現が合っているとは言い難いですが…)
ピエゾの音も従来のモデル (チェンバーボディのJPXは除く) ではちょっと音が固いかな と印象でしたが、JP15ではその部分が柔らかくなって、よりアコースティック感がアップした印象です。(JP15発売当初に弾いた時に最初に【お!】と感じたところはここだったような記憶が)

PUにはJP13から搭載となったDimarzio illuminatorを搭載。JP氏とDimarzioで開発したPUです。
1本のギターで様々なサウンドに対応する為、フロントとリアでのキャラクターの違いを大きくしたいというJP氏のリクエストの元、リアはタイトにミッドレンジにパンチのあるハイパワーなPUでヘヴィでタイトな歪を、フロントはヴィンテージなサウンドを意識しながらも、ヘッドルームを上げクリアさとドライブ時のウォームさを狙っています。
キャラクターの違う2つのPUによる幅の広さに加えて、ピエゾPUによるアコースティックなサウンドも出せるという訳です。

またJP13から搭載となったブースターも搭載しています。ブースター機能は+20dbに設定されています。
+20dbというと中々なブースト量なので、使えないよ…って思うかもしれませんが、バックパネルからドライバーでお好みのブースト量に簡単にアクセスできます。
ON/OFFはVOLのPush-Pushとワンタッチでの切替が出来ますので、スムーズな切り替えが可能です。
JP6の紹介の際にも触れておりますが、コントロール関係が腕の自然な動きの中に位置する場所があるので、足でブースターを踏むよりもスムーズにコントロールできる印象です。
ブースターは実はLUKEにも同じものが入っており、LUKEの場合は12dbで出荷されています。

JP11JP12でアグレッシブでヘヴィなサウンド且つフラットな指板(20″R)、極薄のネックシェイプでテクニカル路線を貫いた早弾きマシーンの様なギターをJP13でブラッシュアップ、そしてMajesty、それからのJP15という流れから

マシーン的な要素はMajesty
ギター的な部分をJP

というのが、両モデルの進化を見ていて思う部分です。(合ってるかどうか誰か本人にインタビューしてきて欲しい。)
Majestyは最初期モデルはアルダーウィングだったのに対して、現行はオクメ(またはマホガニー)ウィングとなっているので、単純にマホガニーの音が好きになっただけというのもあるかもしれません…(これも誰か本人にインタビューしてきて欲しい…)
MajestyはPUの変更や細かなスペックチェンジが行われており、まだまだ進化を続けていますが、JP15は以降のモデルが続いていない(JP16はちょっと違うかなと思います)のと、バック材がマホガニーからオクメに変更となって以降のアップデートは加えられていないので、JPシリーズの追求は完結したのかな?と思うのと同時に

もうこれ以上いくなら、どうするの?

とおもう程の内容と完成度であると思います。
ですので、商品説明の際にも記載しておりますが、JP15は

JPシリーズの集大成

であると言っても良いでしょう。
と、言いつつもそこを越えてくるのがJohn Petrucci & MUSIC MANなので断言するのは怖いですが…。

いかがでしょうか?

集大成とはいってももちろん万人受けするギターではありませんが、

一度は弾いてみたい

と思いませんか?
シグネイチャーモデルとあって、食わず嫌いしてしまってませんか?
気になってきたぞという方、ぜひ一度試してみてください。

MUSIC MAN JP15 6st Cerulean Paradise Quilt

お待ちしております。
それでは。

和田