【ブログ】まさにスーパーマシン!? MUSIC MAN Majesty Part.2(中身からみるMajesty)
こんにちは。和田です。
MUSIC MAN JPシリーズに続き、もう一つのJohn Petrucci モデルであるMajestyを追いかけております。
Part.1では2014年のMajesty登場から現在に至るまでの流れを綴っております。
【ブログ】まさにスーパーマシン!? MUSIC MAN Majesty Part.1(Majestyの歴史)
そして今回は内容的な部分をご紹介していきます。
Majestyと言えばなんといってもこの独特なボディシェイプ
ヘラクレスオオクワガタやカニみたいとか、色々言われたりしておりますが、もちろんそこから由来はしておりません。
JP氏曰く、レーシングカーからインスピレーションを得て、設計、製作されたボディシェイプとの事です。
確かにそう言われると確かにそう見えなくはない。
しかもWRCやWECのようにラリーや耐久レース系ではなく、F1といった感じでしょうか。(どことなく、マクラーレンとかメルセデスに見えなくもない…。)
実際に最初期モデルであったカラーのSiberian SapphireはJP氏の愛車の色を再現したものだったそうです。(これを愛用するかと思いきや一番登場したのは白色ののGlacial Frostですが…。)
ちょっと反れましたが、レーシングカーからインスピレーションを得たという部分で、MUSIC MAN HPにも記載の通り
最新テクノロジーや多彩なパフォーマンス性能、スリークでモダンなフィールなど、John Petrucciシグネチャー・モデルとしてあるべき姿を具現化したのがこのMajestyです。
https://www.musicmanguitars.jp/instruments/guitars/the-majesty
と、あるように各部に拘りが含まれています。
最新テクノロジーと言う部分に関してあげられるのがデジタル・ピックアップ・スイッチング。PU切替時のタイムラグをなくすべく搭載されているスイッチです。
確かに切替時にタイムラグがない、Fractal Audio Sytems FM3とかでいうなればシーン、Line6 Helixで言うならばSnapShot的な感じと言ったらよいでしょうか。トグルスイッチの切替をした時のようなパチッ、パチッとした感じはなくスムーズです。
そして、スイッチを含むコントロール部分もJPシリーズと同じく腕の振りの中(インライン)上に全てあるので、各部操作も自然に行う事が出来ます。(インライン・コントロールというそうです。)これは実際に弾いてみるとわかります。
まさにその通り
なので(笑)
次にプレイアビティの部分を見ていきましょう。
1弦側のカッタウェイは短く、感覚的にはSGやFlying Vのハイフレットのような感覚です。ボディ裏の画像を見ててもお分かり頂けるように、カッタウェイとの接合部分もスルーネックならではの処理ですので、楽に24Fを押さえられます。
中指でもストレスなく押さえられる
と、言えば良いでしょうか。
??と思うかもしれませんが、他のギターと弾き比べてみればこの意味よくわかりますので、ぜひとも手に取って体感してください。
またボディもかなり薄く、基本的には3kg前半と軽量なモデルに仕上がっているのも特徴です。
指板は近年のJPシリーズと同じく17″R(430mm)を採用しています。フレットもステンレスのジャンボサイズで、
押さえるというよりは触れる
という感覚で弾くとスイスイ弾けます。
速い、テクニカルなフレーズを弾こうとすると、ついつい力んでしまいそうになりますが、そこを一息ついて脱力して弾くと良い感じになります。(ほぼ自分に言い聞かせていますが…)
ローポジションからハイポジションまでのあらゆるポジションで高いプレイアビティを誇っていますので、これでもう高速・テクニカルギタリストです!(もちろん速度に関しては個人の技量、日々の鍛錬が必要となります。)
高速という部分ではJason Richardson氏が愛用していたのも納得です。
2分40秒くらいのところで、上記のハイフレットでのプレイアビティの部分が見て取れると思います。
プレイヤーとギターが一体となる
となると言ったらよいでしょうか。
レーサーがいうところのマシンと体が一体になると言った感じで、高いプレイアビリティを誇っています。
次にエレクトリックについて。
JP13から定番となった最大+20dbのブースターはもちろん、JP、Majestyには欠かせないピエゾ搭載ブリッジと定番部分はそのままです。
PUはilluminatorから始まり、Sonic ecstacyを経て、2019年からはRainmaker(フロント)とDreamCatcher(リア)になっております。このモデルはMajestyになってから初めて、Majesty専用モデルとしてJP氏とDimarzioとの共同開発で製作されたモデルです。
リアに搭載のDreamCatcherは、サウンド的にはCrunch Labに近い印象ですが、それよりももっとパワフルな感じです。 ハイゲインで刻んでもドシっとしたパワフルな中低域に加えて、キレのあるハイレンジが気持ち良い仕上がりになっています。
バスウッドウィングのMajesty(Red Phoenix)ではJP12を彷彿とさせるタイトでアグレッシブなドライブを得る事が出来ます。(JPシリーズの時に触れましたが、Enigma Machineとか格好良いです。下の動画の時のPUは年代的にilluminatorでありますが…)
フロントのRainmakerは今までよりもさらにニュアンスが細かいテイストです。
VOLフルアップではレンジ感のあり、リアのパワフルさにも合うサウンドなのですが、少し絞ってあげるとガラッと表情がかわります。ピッキングやToneコントロールでの表現の変化も繊細で、ちょっと枯れたドライブからほぼクリーンまで押さえる事ができました。アンプのセッティングもリアでのハイゲイン時と同じセッティングの状態で、ここまでの事が行えましたので、これは凄い。フロントでちょっといじるだけで
別物のギターを持ったかのように思わせてくれます。
これはilluminator開発時のコンセプトである1本でギターで多彩なサウンドをと言うのがより顕著に表れています。
ここまでリアとフロントでキャラクターが違うとミックス時にはどうなるのかと思うところではありますが、心配するまでもなく、バッチリです。 (セットで開発されているので当たり前といったら当たり前かもしれませんが…)
ミックスポジションでタップして、クランチ気味で弾くとまた良い音でます。
と、言った具合に2019年のアップデートからまた一段と
進化
しています。
そして次はどうなるんだろうと思っていたら8弦出ましたね…
まさかのマルチ・スケール(ファンドフレット)採用とまたしても衝撃を与えてくれました。
100本限定生産、しかもMUSIC MAN 自社サイトでの販売だった為、日本には入荷しないだとか…。(1本だけ入荷したとの噂もありますが…)
JP氏だけでなく、MUSIC MAN の生産技術の高さ、新しい物を入れる俊敏さは流石です。
既製品なくこのブリッジ製作した事にも脱帽ですね。
まさに
ギター版スーパーマシン
ちなみに、モデル名となっているMajestyですが、Dream Theaterの本来のバンド名です。Majestyでデビュー前に既にMajestyと言う名のジャズバンドがある事が判明し、DreamTheaterとなったそうです。(バイク乗りだった私は真っ先にバイクだと思ってましたが…)
それだけ思い入れが強いと言うのがモデル名に採用しているところからも感じ取れますね。
凄いわけです。
いかがでしょうか?
Majestyの歴史に続き、今回は中身について触れてみました。
前回の最後でも触れておりますが、
弾けば弾くほど良さがわかる
ギターです。その見た目に騙されてはいけません。
しっかりとしたコンセプトの元、開発されているモデルです。
7弦ご検討中の方にはぜひ一度は弾いて頂きたいギターです。
気になった方、お気軽にお問い合わせくださいませ。
それでは。
和田
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