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【コラム】SSHのギター

【コラム】SSHのギター

by MWrata

皆さんはSSHのギターにどういったイメージをお持ちでしょうか?SSHのギターが生まれるきっかけは「スーパーストラト・ブーム」にあると思います。例えばこれを観てください。1981年のオリビアニュートンジョンのライブです

身体で語り合うのよ!

まさにこの時代。曲中のクリーンなリズムギターから一転、ギターソロパートでのマイケルランドウのダーティードライブ… と思ったらクリーンでロングトーンソロをプレイするバジーフェイトン。その後のベースソロ…ロバート・ポップウェル… バブリーですね。素晴らしい。

もちろん超ヒット曲のソロ廻しコーナーなので、少し羽目を外し気味のサウンド?なのかも知れませんが、ドライブサウンドとクリーン(リズム)サウンドにはハッキリとした意図があります。歌を引き立てるクリーンバッキング、サビでのダーティーなクランチ、そして曲を盛り上げるハードなギターソロ。これをストラト1本、もしくはレスポールやES-335の1本で…と考えると難しいと思います。


ストラト(タイプ)のブリッジピックアップにハムバッカーを搭載したSSHギターは時代の必然だったと思います。そして、そのスタイルは少しずつミュージシャンと楽器製作者によってブラッシュアップされていきます。

クルーズのロングセラー/スタイルでもあるボトムズアップも、やはりそういった意図を持って製作されています。

もちろん80年代、90年代、2000年代、そして平成から令和に時代は代わり、求められるスペックも変化しています。しかしながらSSHの良さ、そのメリットは変わることがありません。

という訳でギターのサウンドサンプルを製作してみようかと思いましたが、あまり面白くならなそうなので…
最近入荷した商品をサウンドチェックしながら撮影してみました。

ギターはアッシュボディーにローズウッド指板のボトムズアップ
アンプはいつものAC30C2(セラミックスピーカー搭載)です

セッティングもこんな感じです。ドライブとトーンのみ少し動かしています

Y.O.Sギター工房のSmoggy Overdrive
昨日次回入荷の予約をサイト上で告知したのですが、24時間待たずに売り切れてしまいました。

今回はこの「スモッギー」をベースとしたサウンドを作りました。

もう一台の歪みにはEMMA(エマ)の ReezaFRATzitz(リーザフラットジッツ)2をチョイス

  • バイパス時のクリーンサウンド(AC30 NORMAL CH/2)
  • Smoggy ODがオン時のクランチ
  • EMMA ReezaFRATzitz2 がオン時のディストーション
  • Smoggy + ReezaFRATzitz2 のヘヴィードライブ
  • + Strymon VOLANTEで空間系をプラス

Strymonの新作VOLANTEをダブリング風とコンビネーションエコーの2種類で切り替えています。ビンソン云々は抜きにして、高品質で素晴らしいエコー、そしてリヴァーブのサウンドが最高です。


ボトムズアップは音色の振り幅がすごく広いギターです。シングルコイルは昨今感じる「ノイズを減らしたら、ドライブ感も無くなった」という音色ではなく、繊細でパワーのあるサウンド。ブリッジピックアップはかなり低域をプッシュしたハイパワータイプです。トレモロ搭載のギターに採用されるハムバッカーはこれくらい個性的な方が、使いやすいと思います。

ドライブペダルはスタッキングで、単体でも複合でも使い勝手が良いようになっています。個人的に、このくらい極端なサウンドメイクの方がアンサンブルで格好いいのではないかな?と思いますがいかがでしょうか。特にノイズ処理等は行なっておりませんが、驚くほど低いノイズレベルだと思います。これはギター側から余計なノイズが発生していないという事になるでしょう。

VOX AC30C2のゲインは時計13時、マスターは時計9時方向です。

そして、わかる方にはすぐバレてしまいますが、フレーズは大体マイケルランドウのバンド「BURNING WATER」のフレーズ… 難しいんで練習中です。
SSHのSTタイプというとフュージョン系のクリアーなイメージが強かった若き日の私は、ランドウさんがヘヴィーブルーズ系のバーニングウォーター、そしてレイジングホンキースという自身のバンドでSSH(もしくはブリッジだけシングルコイルサイズのハムバッカー)のギターを演奏しているのをみて「なるほどー」と思って以来、個人的なSSHの使い勝手がそこに集約されてしまいました。なので、この動画のようなダーティーサウンド以外のサウンドサンプルを他のスタッフに弾いてもらって再度アップしたいと思います。

Crews Maniac Sound BOttom’s Up Series
こちらのリンクからご覧ください

トランスピンクは一見派手ですが、楽器が熟れて来るころには落ち着いた色合いになっている…かも知れません。

Mwrata