「なんだこの木…?」と目を惹く一本。ジリコーテモデルが放つ存在感。
渋谷店ニシキドです。
渋谷店では7月いっぱいSeventy Seven Guitarsフェアを開催中!
ということで前回、前々回とSeventy Sevenや箱モノギターの魅力についてのブログを書いております。こちらも是非チェックしてみてください。
今回はフェアの目玉のひとつであるALBATROSS / STORK 新発表のジリコーテモデルをご紹介していきたいと思います。ジリコーテという木材はアコースティックギター好きな方だとご存知な方も多いと思うのですが、エレキギターをメインに弾かれる方にはあまり耳にする機会のない木材かもしれません。

ジリコーテってどんな木?
ジリコーテは中南米原産の広葉樹です。日本ではシャム柿とも呼ばれます。その果実は食用としても使われており、現地ではマーマレードやシロップ漬けにして食べられることがあるようです。(食べてみたい…!!)独特な美しい木目はもちろん、強度もあり安定性の高い木材のためハイエンドアコースティックギターや高級家具、工芸品などにも使われる銘木とされております。

美しいオレンジ色の花が咲きます。

音色的な特徴ですが、独特なアタック感と甘さ・太さを兼ね備えたサウンド傾向を持つ木材でアコースティックギターやセミアコ/フルアコとの相性が良い木材です。クルーズのエレガットモデル「 Memory of Sonoma」のリミテッドエディションとしてジリコーテを採用したモデルがありましたが、 どこか説得力のある重心の低さがあり、ピアノの音に近いニュアンスもあるなと感じたことがあります。
美しい木目に加え、目を惹くサップの入った材を使用。
サップは、根から吸い上げた水分や養分を枝葉へ運ぶ、いわばライフラインです。時間の経過とともに役目を終えると樹脂や抽出成分を蓄積していき、特有の深いブラウンや黒い縞模様の心材(Heartwood)へと変化します。ジリコーテは特にダークカラーの力強い杢と、明るいサップが織りなすコントラストが美しく評価されているため、楽器や家具製作の際、このサップが入るよう切り出されることが多いのです。 天然木ならではの個性ですね。インパクトがありながら、どこか気品を感じさせる上品さがあります。

木目だけでなく、ぜひ装飾にも注目してほしい。
この新作モデルの美しさはジリコーテの存在感だけではありません。ハーフヘリンボーンのパーフリングとべっ甲柄のバインディング(ボディ外周だけでなく指板サイド〜ヘッドにも)が深みのあるブラウンを基調としたジリコーテとよくマッチしており、派手になりすぎることなく、クラシカルな雰囲気を演出しています。ゴールドパーツも相まって高級感が漂っておりますね。

ALBATROSSとSTORKの違い
今回のALBATROSSとSTORKのジリコーテモデルですが、実はボディトップのジリコーテだけではなく、ボディバック材〜ネック材〜指板材、ホロウ構造、使用されているパーツ類などスペック上は全て共通となります。主な異なる点はボディシェイプです。
(その他の違いとして、ネックシェイプはALBATROSSがスリムで握りやすい形状、STORKは適度な厚みを持たせたグリップ感のある形状を採用しています。またコントロールレイアウトも異なり、ALBATROSSは2Vol/1Tone、STORKは2Vol/2Toneとなっています。)
SeventySeven Guitars ALBATROSS-JAZZ-JT ZR | NA
ALBATROSSのボディシェイプの特徴はフラットトップであることです。これは色々なギターを弾いてきての個人の感覚ですが、フラットトップの特徴のひとつは直線的で素早いレスポンスを持っている点だと思います。この素早いレスポンス、立ち上がりの音の芯を中心にホロウ構造が故のエアー感、奥行きを纏っています。

Seventy Seven Guitars STORK-STD-JT ZR| NA
フラットトップのALBATROSSに対してこちらはアーチトップとなっております。見た目のイメージ通りホロウ感はこちらの方が強く感じられます。アコースティックな響きと優れた演奏性を兼ね備えたモデルです。

ALBATROSSはソリッドギター的な芯のあるサウンドとアコースティックな奥行きを両立したモデル / STORKはアコースティックな響きにソリッドギターのような取り回しの良さと優れた演奏性を落とし込んだモデルだと言えます。

内部構造を見るとご想像頂けるかと思いますが、一般的なセミアコギターに比べ ひとまわり小さいコンパクトなボディサイズながらも”想像以上の豊かな生鳴りと優れた軽量性”を実現しています。
最後に。
ジリコーテ材の魅力、個体毎に異なるユニークな木目、べっ甲柄のバインディングやハーフヘリンボーンの装飾、Seventy Sevenならではの丁寧な作り込みと品質。それらが組み合わさることでこのモデル特有の雰囲気を生み出しています。
また前回のブログでも書きましたが、箱モノならではの空気感や、身体に伝わる豊かな生鳴りは弾いていてとても心地よく、魅力的です。
箱モノ好きの方にはもちろん、箱モノは難しそう?と思われている方にも、ソリッドギターの良さと箱モノの良さが絶妙なバランスで共存しているALBATROSS / STORKはぜひ一度試して頂きたいモデルのひとつです。早速ご予約注文も頂いている注目度の高いモデルでもあります。
Seventy Sevenならではの本モデルを、このフェアで是非ご体感ください。
渋谷店 ニシキド


