Crews LED1959 ピックアップ比較動画
久しぶりにクルーズヴィンテージラインからLED1959が入荷しました。今更ながらトーンウッドの深い音色とクルーズ基準の絶妙なテンションバランス/セットアップにより、LPモデルの中でも抜群の弾心地の良さと開放的なサウンドを持っています。

詳しくは商品説明をご覧いただくとして、今回はピックアップにフォーカスしてみます。
K&T PICK UP
クルーズVINTAGE LINEとK&Tピックアップとの相性の良さは他に類を見ません。今回は2種のピックアップを搭載しています。
・K&T CODA
1971年ごろまでのJPを連想させるネック側カバード/ブリッジ側オープン・ダブルホワイトの外観が目を惹きます。72年以降はブリッジ側がT TOP PAFに変更され、さらにブライトでキレのあるサウンドに変化するJPサウンドですが、初期ZEPの屋台骨を支えたダブルホワイトPAFのハイミッドのキャラクターは全ギタリストが一度は惚れ込む音色なのではないでしょうか?K&Tではブラックボビンとホワイトボビンで巻数を変えており、またスラグとアジャスト側でワインディングパターンも変えています。CODAではさらにマグネットの選別と着磁方法をアレンジし、ハムバッカーとは思えないプレゼンスの煌びやかさとすっきりとしたミッド、そしてダボつかないローレンジという絶妙なバランスを生み出しています。
・K&T IMD59
こちらは59年型PAFをベースにしたK&T “TOPS”ピックアップをさらに進化させています。ブチルボビンやスクリュー/スラッグをさらにヴィンテージに近い素材に変更。さらにベースプレートやマグネットなども、よりヴィンテージ同等の素材をチョイスしています。これにより音に柔らかさが加わり、ヴィンテージならではのアタック時のニュアンスやコンピーな質感などを再現しています。また、メッキなしのピックアップカバーは独自の高域特性を生み出しています。それほどパワフルではなく、それでいて十分にドライブ感が感じられる=ミッドから高域がスムーズで、低域がボワつかないので歪んで聞こえる、ということになります。世にあるPAFレプリカの中でも比較的しっかりとしたパワーを持ったPAFをベースにデザインされていますので「ヴィンテージには、こんないい音のPAFはほとんど存在しないよ」とマニアが言う様に、ヴィンテージでは得られないパワーxバランスが売りのピックアップです。
・TOM HOLMES H450/H455ピックアップ
現在ではプレミア価格で取引されるUSAオリジナル・トムホームズのH450/H455のNOS品セットを使用。世のヴィンテージレプリカPAFピックアップの先駆けとも言えるトムホームズですが、そのサウンドは非常に耳あたりが良く、アコースティカルに響きます。スッキリとしたミッドレンジが特徴的なヴィンテージPAF個体をサンプルにしていると思いますが、定番/基準とされる5000ターンワウンドモデルであるH450をネック側に、ややオーバーワウンドの5500回巻のH455をブリッジ側に配置。ニッケルカバーの質感やベアワイヤーの編み数なども細かく再現しています。現在多数存在するPAFレプリカはむしろトムホームズのコピー品なのでは?と思うほど強い影響力を持っており、それも納得のバランスと素晴らしいトーンを持ったピックアップです。
・WOLFETONE Dr.VINTAGEピックアップ
ウルフトーンは国内ではあまり馴染みがないピックアップかもしれませんが、アメリカをはじめ世界中で高く評価されているピックアップです。製作者のWOLFE氏はかなりヴィンテージピックアップを研究されており、コンセプトも「現代のリイシューギターに載せる前提でデザインされたヴィンテージサウンド」と明確に設定されています。LOLLERなどのピックアップブランドとも交流があり、量産向けに機械巻きも検討された様ですが結局効率は悪くとも手巻きにこだわっています。手巻きなのに圧倒的なコストパフォーマンスで、上記のブティックブランドにも負けないサウンドを生み出します。今回チョイスしたDr.VintageはWOLFEピックアップのなかでもヴィンテージに最も近いスペックであり、ややLOW WOUND個体を再現しています。ミッドの突き出し感が控えめな「枯れたPAFサウンド」に重要なマグネットと着磁を施し、5000ターン前後の普遍的なPAFサウンドを生み出します。「USAサンドキャストマグネットは使わないの?」と言う質問に「サンドキャストでまともなマグネットがあれば使うよ?それとUSAマグネットっていってもさ…」と明確に答えたWOLFE氏は流石だと思いました。
と言うわけでこだわりのピックアップを搭載したLEDシリーズをぜひチェックしてください。
サイドパーク店ではさらに別のチョイスも展開中。こちらも要注目です。
村田
